競艇のスタートとフライングについて説明します。

競艇のスタートとフライングについて説明します。

まず競艇初心者にとって分かりにくいところはスタートの方法だと思います。

競艇のスタートには「フライングスタート方式」というものが使われています。

どんなものかというとスタートラインを決められたタイミングで通過しないといけないというものです。

「早くても遅くてもダメなんです」

決められたタイミングからどの選手も1秒間の間にスタートを切ります。

この決められた時間よりもはやくスタートしてしまうと「フライング」になります。

「フライング」をしてしますと選手にはペナルティがあります。

スポーツのように一生懸命に挑戦しした結果が、フライングだから仕方がないかという風にはなりません。

何故かと言うと選手のフライングによって色々な人に迷惑がかかるからです。

まずは舟券の払い戻しに大きく影響します。

フライングをした艇が絡んでいる舟券は、全額返済されます。

もしも購入した舟券にフライングした艇が入っている場合は必ず払い戻しをしてください。

購入した金額が丸々返ってきます。

(インターネットで投票している場合は自動的にお金が戻ってきます)

逆にフライングした艇がいるレースを的中させた場合は、オッズが下がってしまいます。

せっかく大穴を当てたと思ったのに、全然払い戻しがつかなかったということもしばしば。

フライングした選手に「バカヤロー」って声を出したくもなりますよね。

そして競艇場の目線からしても同じことが言えます。

競艇場の写真???

競艇場に残るお金は舟券の売り上げの25%、フライングで返還があると売上自体が減ってしまうので入ってくるお金が減ってしまいます。

過去にSG(重賞)の優勝戦でフライングがあり20億円以上の返還があった時は正直、関係者側も震えたと思います。

最後にレースにも影響します。

競艇の1着は1週目1マークで決まると言っても過言ではありません。

そうですスタートしてから1回目のコーナーです。

スタートしてから5秒くらいで決着がついてしまう事が殆どです。

スタートのタイミングが0.01変わるだけでレース結果が変わると言われている競艇で、フライングする選手がいたら他の選手はどうでしょうか?

自分の感覚を疑って一緒にフライングしてしまうこともありますよね?

早いと分かっていても、もしフライングにならなかったら確実に負けてしまうと思ったらスロットルを握ってしまいますよね?

そしてせっかくのレースが台無しになってしまいます。

まさに百害あって一利なしとはこのことですね。

競艇ファンにも、選手にも、競艇場にも何一ついいことがない「フライング」

このフライングを無くすためにフライングをした選手にはペナルティーが用意されています。

フライングの回数は年に2回(5月1日と11月1日)リセットされますがその間に回数を重ねるとペナルティーもどんどん重いものになっていきます。

フライング1回目は30日間のフライング休み

フライング2回目は60日間のフライング休み

フライング3回目は90日間のフライング休み

フライング4回目は180日間のフライング休み

このように回数を重ねるごとに重くなっていくのですが、選手にとってもその間の収入がなくなってしまう為、死活問題です。

このようなことから勝ちたくてもフライングのペナルティーが重いためにスタートを攻めることができない選手が出てきます。

上記で述べたようにフライングをしてしまって、そのフライングがリセットされるまではフライング持ちの選手ということになります。

どの選手もフライングには気を付けていますが、1度フライングをしてしまった選手にとって2度目のフライングは命取りとなります。

フライングを持っていない選手のスタートに対する意識とはまるで別物になってきます。

怖いとかおびえているような画像???

レース予想をするときにはこのフライング持ちというのにも気を付けて予想してください。

しかしフライング持ちの選手が全員弱気になり、攻められないと決まったわけではありません。

スタート展示(レース前に行われるもの)をみるとフライング持ちでもスタートをしっかり決めている選手がいます。

その多くが地元の選手だったりスタートが上手なスタート巧者と呼ばれている選手などです。

地元の選手は他の選手よりも地元の競艇場で斡旋がありますし練習もしているので、その競艇場ではスタートが上手になります。

トップ選手でスタートが苦手という選手はいないと思いますが(スタートが苦手だとトップレベルで戦えません)、その中でもスタートが得意な選手はいます。

スタート巧者と言われていますが有名どころとしては「菊地孝平」選手、「山田哲也」選手、「守田俊介」選手、「柳沢一」選手、「原田幸哉」選手、といったところでしょうか。

スタートが上手な選手なんでもしもフライングを持っていてもスタートをしっかり決めてくれること間違いなしです。

最後少し話がそれてしまいましたがフライングのことを少し分かってもらえたでしょうか?

まとめ

ボートレースのフライングは

①フライングした選手には重いペナルティーがある

②フライングした艇が絡む舟券は全額返還になる

③基本フライング持ちの選手はスタート攻められない

この3つを頭に入れてフライング持ちの選手が1号艇の場合は、レースが荒れる展開を予想してみるのもいいと思います。


番外編

フライングの逆で出遅れというのもある。

スタート時に決められているスタートのタイミングより1秒以上遅れてしまうと出遅れになります。

出遅れもペナルティーがあり、出遅れをした艇が絡む舟券は全額返還になります。

フライングは攻めた結果の失敗ですが、出遅れは臆病者と言われて勝負の世界ではフライングより嫌われているミスになります。

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