目次
- 2021年のボートレースグランプリ(賞金王決定戦)は住之江競艇場で開催
- ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)の開催期間
- ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)の賞金は今年も世界最高クラスの1億円
- グランプリ出場が期待される住之江競艇場(ボートレース住之江)の有力な地元選手
- 2021年2月11日時点でのボートレース賞金ランキングを確認しよう
- 第1位:丸野 一樹(4686・滋賀)
- 第2位:池田 浩二(3941・愛知)
- 第3位:西山 貴浩(4320・福岡)
- 第4位:峰 竜太(4320・佐賀)
- 第5位:馬場 貴也(4262・滋賀)
- 第6位:山田 康二(4500・佐賀)
- 第7位:松尾 拓(4808・三重)
- 第8位:藤岡 俊介(4278・兵庫)
- 第9位:濱野谷 憲吾(3590・東京)
- 第10位:柳沢 一(4074・愛知)
- 第11位:新田 雄史(4344・三重)
- 第12位:山崎 哲司(4080・愛知)
- 第13位:久田 敏之(4188・群馬)
- 第14位:海野 康志郎(4324・山口)
- 第15位:菊地 孝平(3960・静岡)
- 第16位:篠崎 元志(4350・福岡)
- 第17位:森高 一真(4030・香川)
- 第18位:興津 藍(4052・徳島)
- ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)への切符をかけた長くて熱いバトル
競艇(ボートレース)の最高峰であるSG競走にして、1年の総決算にあたる開催が、ボートレースグランプリです。
ボートレーサーならば誰もがあこがれる夢舞台は、その年の賞金ランキングの上位18名しか出場できません。また、グランプリに出られなかった選手たちによる夢の共演、SG競走のグランプリシリーズもまた、賞金ランキングの第19位から第60位までが出場資格です。
稼げる選手こそが強い選手というのは、競艇(ボートレース)、競馬、競輪、オートレース、そのほか様々な競技に通ずる概念でしょう。
この記事では2021年のボートレースグランプリ情報についてお伝えするとともに、2021年2月11日現在の賞金ランキングの上位18名の顔ぶれを見て、スタートダッシュに成功した選手たちを紹介します。
2021年のボートレースグランプリ(賞金王決定戦)は住之江競艇場で開催
2021年のボートレースグランプリは、大阪府大阪市住之江区にあるボートレース住之江(住之江競艇場)で開催されます。ボートレース住之江は競艇(ボートレース)の聖地とも呼ばれており、ボートレースグランプリ(賞金王決定戦)の開催回数が最多です。
2020年のボートレースグランプリは東京都大田区のボートレース平和島(平和島競艇場)で開催され、佐賀の峰竜太選手が1号艇1コースからの王道のイン逃げを決めました。聖地住之江に戻っての開催では、どのようなドラマが待っているのでしょうか。
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)の開催期間
2021年12月14日(火)~12月19日(日)
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)は、上記の日程で開催を予定しています。ボートレースグランプリシリーズがグランプリに華を添えつつ、終盤レースでトライアル1st、トライアル2ndと行われ、グランプリ優勝戦への切符を争います。
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)の賞金は今年も世界最高クラスの1億円
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)の優勝賞金は、公営競技としては世界最高クラスの1億円です。
世界一は競輪の1億340万円ですが、こちらは正賞9,840万円、副賞500万円が正しい内訳です。競艇(ボートレース)は正賞1億円のため、厳密に分けるならば、競艇こそ世界一の優勝賞金額を誇るグランプリといえるでしょう。
グランプリ出場が期待される住之江競艇場(ボートレース住之江)の有力な地元選手
住之江へのグランプリへは、地元大阪支部の選手たちの出場が期待されます。王者松井繁選手の登場以来、大阪支部は目覚ましい発展を遂げてきました。それでも、グランプリレーサーを出すことは簡単ではなく、優勝戦の6艇に残るだけでも誉れです。
果たして、2021年は大阪支部からのグランプリ出場選手は出てくるでしょうか。現在、大阪支部に所属する選手の中で、特に可能性が高いであろう6名の名前をあげましょう。彼らはすでに競艇(ボートレース)最高峰のレースであるSG競走を制した実績があり、競艇界を引っ張るトップレーサーと考えていい存在です。
登録番号・氏名・SG優勝回数
3415・松井 繁・12回
3556・田中 信一郎・5回
3557・太田 和美・7回
4042・丸岡 正典・2回
4044・湯川 浩司・4回
4168・石野 貴之・8回
2021年2月11日時点でのボートレース賞金ランキングを確認しよう
2021年2月11日時点でのボートレース賞金ランキングをまとめました。年末のボートレースグランプリへの出場権を手に入れられるのは上位18人。現在、その権利内である第18位までに入っている選手について、それぞれ見ていきます。
とはいえ、まだ2月です。あくまでも1月の成績が良く、出足が好調だった選手と考えておいてください。今後のSG競走およびG1競走、プレミアムG1競走などでの大逆転は充分に考えられます。
第1位:丸野 一樹(4686・滋賀)
滋賀の29歳、丸野一樹選手が第1位を勝ち取りました。尼崎センプルカップ2021(尼崎競艇G1)を1号艇1コースからのイン逃げで勝利。さらに、全日本王者決定戦2021(唐津競艇G1)でも1号艇での優出を果たす絶好調ぶり。周年競走の連勝を目指しましたが、残念ながら大外5号艇6コースの池田浩二選手のまくり差しに屈しました。
近畿地区選手権2021(三国競艇G1)では不調で勝利を奪えず。それでも、G1勝利での賞金はスタートダッシュに効果的に働きました。2020年の賞金ランキングは26位で、今年はさらなる上昇が狙えます。グランプリ圏内の18位への野心は充分でしょう。今後も注目です。
第2位:池田 浩二(3941・愛知)
2020年の賞金ランキングはグランプリ出場の当落線をわずかに逃して19位。悔しさを存分に味わったのが、愛知の池田浩二選手です。尼崎センプルカップ2021(尼崎競艇G1)では初日からの落水に見舞われたものの、全日本王者決定戦2021(唐津競艇)の優勝戦では5号艇6コースからのまくり差しで優勝。
今年こそはの気概を見せていましたが、なんと東海地区選手権2021(津競艇G1)の準優勝戦、1号艇1コースからまさかのコンマ01のフライングを喫してしまいました。
これで上位レースへのあっせんが停止することになり、賞金レースの上位からの脱落は避けられません。わずか0.01秒に泣くこともある。競艇(ボートレース)の非情ともいえるでしょう。
第3位:西山 貴浩(4371・福岡)
若松のお調子者、ついに覚醒。軽妙なトークとパフォーマンスで人気を博す福岡の西山貴浩選手が、見事なスタートダッシュを見せています。江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)を制し、ボートレースグランプリ2020(平和島競艇SG)での活躍もそのままに、今年も各地の水面を席巻するでしょう。
2020年の賞金ランキングは12位でしたが、今年はさらに上積みしてベスト10入り、さらにはベスト6入りさえも狙えるかもしれません。2020年の賞金額の9,438万円を超えてくるかどうか、まずは注目していきたいところです。
第4位:峰 竜太(4320・佐賀)
2020年の賞金王、堂々進撃。佐賀の峰竜太選手が第4位に入ってきました。しかも、これは2月11日時点のデータです。2月13日には九州地区選手権2021(大村競艇G1)の優勝戦を1号艇1コースからのイン逃げできっちり制し、賞金を上積みしました。
はっきりいって、今回の峰選手のモーターはかなりひどいものでした。初日からキャリアボデーと電気系統を交換したことからも、大手術を実践した事実が見えてきます。
しかし、峰竜太選手の操縦技術と整備技術は、2連対率28.57%の厳しいモーターに神を宿らせました。見事なG1制覇です。今年も峰竜太選手を知らずして、競艇(ボートレース)を語れない日々になりそうです。
第5位:馬場 貴也(4262・滋賀)
2020年の賞金ランキングは24位。今年は上位18人を目指す馬場貴也選手が、一気に第5位まで入ってきました。
尼崎センプルカップ2021(尼崎競艇G1)は優勝戦で2位、全日本王者決定戦2021(唐津競艇G1)でも最終日には特別選抜B戦に駒を進めています。
さらに、データ算出の翌日には近畿地区選手権2021(三国競艇G1)で1号艇1コースからのイン逃げにより、見事な優勝を達成しました。吉川元浩選手や今垣光太郎選手といったベテラン勢を撃破したことは、間違いなく大きな財産になるでしょう。
第6位:山田 康二(4500・佐賀)
2020年の賞金ランキングは125位。峰竜太選手を師匠とする佐賀の33歳が、第6位までジャンプアップです。今期は期別成績が抜群に良く、年初のデイリースポーツカップ(大村競艇一般)を制したのを皮切りに、全日本王者決定戦2021(唐津競艇G1)では優勝戦2位、九州地区選手権2021(大村競艇G1)でも安定した成績を残すなど、高いパフォーマンスを見せています。
同じ峰竜太選手の弟子である上野真之介選手とともに、師弟たちがさらなる飛躍を遂げる年になるか。2021年の見どころのひとつになりそうです。
第7位:松尾 拓(4808・三重)
こちらも2020年の140位からジャンプアップは、三重の松尾拓選手です。ちょうどデータ計測の最終日である2月11日に東海地区選手権2021(津競艇G1)の優勝戦をイン逃げで勝利したこともあり、特に目立つ位置に入ってきました。
松尾拓選手は、これがG1初制覇です。2020年は年間4つの一般競走を制し、これまでで最も多く勝った勢いもそのままに、2021年は昇竜の年になるかもしれません。
第8位:藤岡 俊介(4278・兵庫)
藤岡俊介選手は2020年の賞金ランキングで第111位でしたが、2021年は尼崎センプルカップで優出して3位まで入ってくるなど、飛翔の気配を見せています。
2020年は5つの一般競走を勝ち取って最高記録でしたから、2021年はビッグレースでの活躍がまだまだ見られるかもしれません。全日本王者決定戦2021(唐津競艇G1)では目立てなかったものの、近畿地区選手権2021(三国競艇G1)では復調気配。まだまだこれからです。
第9位:濱野谷 憲吾(3590・東京)
艇界のプリンスはなおも衰えず。2020年は78位に終わった濱野谷憲吾選手が、2021年2月11日現在は第9位につけています。江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)での優出2位が特に効いているでしょう。
続く周年競走の戸田プリムローズ2021(戸田競艇G1)は、残念ながら新型コロナウイルスの陽性者が出たために開催途中での打ち切りとなってしまいましたが、次節以降の活躍に期待です。47歳なれども、SGタイトルホルダーの実力はさらに輝きを増すでしょう。
第10位:柳沢 一(4074・愛知)
こちらもSGウィナーの柳沢一選手が第10位。2020年は第41位でグランプリシリーズに出走しましたが、やはり目指すは真の高みへ至るための順位です。
江戸川大賞2021(江戸川競艇G1)、戸田プリムローズ2021(戸田競艇G1)、東海地区選手権2021(津競艇G1)とハイレベルな中で連対を積み重ねており、着実な活躍は舟券的にも注目でしょう。
第11位:新田 雄史(4344・三重)
2020年の賞金ランキングは第9位。2021年の年初もその勢いは衰えず、三重の新田雄史選手がランクインです。直近の東海地区選手権2021(津競艇G1)では、優勝戦までオール3連対で2号艇をゲット。しかし、優勝戦では挑戦を退けられて6着でした。
ただ、同節の活躍は、尼崎センプルカップ2021(尼崎競艇G1)および全日本王者決定戦2021(唐津競艇G1)での1着を狙える好パフォーマンスを鑑みても、今後も大レースで大いに活躍するであろう予感を抱かせます。
第12位:山崎 哲司(4080・愛知)
2020年の賞金ランキングは第108位。SGもG1も勝ったことがない41歳、愛知の山崎哲司選手が、奮起して第12位まで入ってきました。2020年は4つの一般競走を勝っており、これは2007年以来の活躍です。
2021年は東海地区選手権2021(津競艇G1)でも上位に食い込んできたため、賞金が積み重なりました。このまま栄冠を勝ち取れる活躍があるでしょうか。ファンは、そうしたドラマも待っています。
第13位:久田 敏之(4188・群馬)
2020年の賞金ランキングは第30位。群馬の久田敏之選手は、年明けから好調です。マーゴの湯5周年記念競走(常滑競艇一般)、アサヒビールカップ2021(大村競艇G3)と連勝し、賞金をドシドシ積んできました。
あと2ヶ月強の後には40歳になる久田敏之選手にとって、G3競走も初めての制覇でした。これならば、G1競走やG2競走さえも勝ち取れるかもしれません。無論、そこからさらに上にある頂さえも。
第14位:海野 康志郎(4324・山口)
2020年の賞金ランキングは166位も、G1タイトルを勝った経験があって侮れないのが山口の海野康志郎選手です。
年明けから好調で、各一般競走で1着の山を築いてきました。そして、中国地区選手権2021(徳山競艇G1)での戦いに挑んでいます。ここでの結果が、今後のゆくえを左右するでしょう。
第15位:菊地 孝平(3960・静岡)
競艇界における最強のスタート巧者、それが静岡の菊地孝平選手です。2020年の賞金ランキングは第8位で、今年もすでに良いスタートを切ってきました。
東海地区選手権2021(津競艇G1)も安定した走りで優出して4着。高いスタートセンスは、大レースであればあるほど冴え渡ります。SG戦線でも活躍が期待できる静岡支部のエースは、今年も高い次元での走りを見せてくれるでしょう。
第16位:篠崎 元志(4350・福岡)
2020年の賞金ランキングは第39位。しかし、ファンは再びSG競走を勝つ姿を望んでいる。それこそ福岡の篠崎兄弟の兄、篠崎元志選手です。
第26回北九州市長杯(若松競艇一般)を制し、コンディションは安定傾向。あとは大レースでどれだけ戦えるかでしょうか。大事故によるケガに苦しんだ選手の代表格ではありますが、ボートレースメモリアル2015(蒲郡競艇SG)以来のSG制覇、および高松宮記念2016(住之江競艇G1)以来のG1制覇を見たいものです。
実は、第26回北九州市長杯(若松競艇一般)の優勝も、2019年8月以来の優勝でした。長い長い苦しみの果てに、さらに大きな冠を手に入れる旅路は続きます。
第17位:森高 一真(4030・香川)
2020年の賞金ランキングは第70位。そんな順位だったのかと意外なのが、SGウィナーである香川の森高一真選手です。何しろ2020年は優勝回数0。まさに苦しみ抜いた1年といえるでしょう。
しかし、2021年は年明けから市長杯争奪BOATRACEまるがめ大賞(丸亀競艇一般)と第5回楽天銀行杯(唐津競艇一般)を勝ち取り、続くアサヒビールカップ2021(大村競艇G3)でも優出2着、スポーツ報知杯(児島競艇一般)では落水もありながらも戦い抜きました。
2021年2月14日から、四国地区選手権2021(丸亀競艇G1)の優勝候補として、G1戦線へと入っていきます。
第18位:興津 藍(4052・徳島)
2020年は一般競走など7つもの開催で優勝した徳島の興津藍選手が、2021年も一般競走を2つ制して快調な滑り出しです。とはいえ、すでにG1タイトルを保持しているわけですから、狙うはさらに大きなタイトルでしょう。
2021年2月14日からは四国地区選手権2021(丸亀競艇G1)に参戦しますし、1ヶ月後にはボートレースクラシック2021(福岡競艇SG)へのあっせんも入っています。四国地区選手権2014(丸亀競艇G1)以来のビッグタイトル、今年こそはの思いでしょう。
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)への切符をかけた長くて熱いバトル
ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)に出場するための長い戦いは、今年は2021年11月23日(火・祝)から11月28日(日)までボートレース多摩川において開催される、SG競走チャレンジカップまで続きます。
そういう意味でもチャレンジカップは「グランプリに挑むための最終便」をかけた戦いですが、そこまでにこつこつと賞金を積み上げることが重要なのは変わりありません。
なおも新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を振るう2021年。それでも、競艇(ボートレース)もまた日本を元気づけるため、懸命に戦い続けています。
歴史の中で進化を続けてきたボートレーサーたちによる、至上のレースを見届ける意味でも、万全のコンディションを維持していきましょう。健康があってこそ、すばらしい戦いを充分に楽しめます。
[参考資料]
Road to THE GRAND PRIX 2021 – ボートレース公式
http://www.boatrace-grandprix.jp/2021/rtg/
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