三国競艇場の特徴は?傾向・買い目を徹底解説!

はじめに

北陸地方唯一の競艇場でもある「三国競艇場」。

インコースが強く夏冬での温度差も激しい事が有名ですが、舟券購入時にはどのようなポイントを抑えればよいのでしょうか?

本記事では、三国競艇場の特徴と舟券の買い目をご紹介していきます。

目次


三国競艇場の特徴と基本情報

福井県にある三国競艇場。

スタート付近の幅が62メートルと全国的にも幅が広いため、インコースが比較的強い事が特徴です。

また水質は淡水のため、干満差がなく時間帯ごとで水面コンディションが大幅に変わることは少ないでしょう。

スタート幅が広いということは、ダッシュ艇がスタート先行したとしても1マークまでに捲り切れないことが多いようです。

そのため、ダッシュの選手は伸び型の調整にすることが多く、スロー水域の選手は出足型の調整にすることがセオリーと言えるでしょう。

レースの開始時間は朝8時40頃から開始され、モーニング開催の競艇場です。

そのため、最終レースが午後3時前には決着がついています。

住所福井県坂井市見三国町池上80‐1
開催時間朝8時40分頃から
水質淡水
干満差なし
モーター交換時期例年4月頃

三国競艇場の選手の動き方

インコースが強いということは、それだけ内側が有利展開が起きやすい競艇場ということです。

とくにアウト艇の選手は内側のコースを取りにくる傾向が強く、スタートの助走距離を短くするぶん、内側のコースを取りに来る前づけが起きやすいレース場です。

現代競艇では、前づけをする際には本番前のスタート展示でコースの主張をする事が暗黙の了解となっています。

そのため、三国競艇場はスタート展示から選手の駆け引きが多く見られます。


前づけが起きると波乱の予感!?

ボートにはブレーキがついておりません。

選手は、スロットルレーバーというものを握ったり離したりで速度を調整しています。

ピットでエンジンをかけてから進入を開始してレースが始まるまで、原則エンジンはかかりっぱなしです。

ピットを離れてからレース開始までの時間を「待機行動時間」といいます。

待機行動時間は開催場により微差はあれど、だいたい1分40~50秒といったところです。

外の艇が内側のコースを主張した場合、艇先をスタートラインに向かた場合は、スタートラインに少しずつ進んでいることになります。

そのため、スタート開始までに助走距離がどんどん短くなってしまいます。

スタートまでの助走距離が短い場合はタイミングが難しく、前づけが発生した場合に内側の艇がスタートを踏み込めず、アウト艇が捲り切り思わぬ高配当を演出することがあります。


三国競艇 舟券購入時の注意点

進入隊形は最重要の注意点です。

内側の艇が有利なレース展開が多い事から、スローに入る選手はどの選手なのかを把握しておかなくてはいけません。

選手はそれぞれ、得意とするレース展開があります。

内側のコースを積極的にとりにいく選手を「イン屋」といい、逆に6コースしか走らない選手を「アウト屋」といいます。

現在は持ちペラ制度が廃止され、モーターの出力も低減モーターが採用されているため、イン屋の方が圧倒的に選手数が多い事が現状です。

また前づけ選手の当地成績にも注目してください。

前づけに慣れている選手は、スタートで後手を踏んだ場合でも遅れた場合でも出足を中心にイン屋特有の整備をしているため、捲られないような調整をしていることが多いです。

一般的には200メートルの助走距離を取るダッシュ艇と、助走距離が100メートルしかない艇が戦った場合、まくり展開を予想するファンも多いでしょう。

ですが三国の場合、まくりよりも差し、もしくはまくり差しが入りやすい場であることは頭に入れておく必要があります。


三国競艇の有名選手から知るレース

競艇を楽しむ人なら一度は名前を聞いた事があるであろう植木通彦。

過去SGを10回獲得したレジェンドとして、現在は競艇のアンバサダーとしてコメンテーターや解説としてファンを楽しませています。

艇王・植木通彦がはじめてSGを獲得したのは三国競艇場というのはあまりにも有名な話しです。

植木氏によると、『夏は酷暑、冬は雪が降ったりと、季節の寒暖差が強いレース場。水質が淡水のため、乗り心地を良くしないとスピードに乗った旋回ができない。インコースが強く、捲り展開を作るには相当伸びる仕上げをしなくてはいけない』とのことでした。


【コース別成績総合】2020年5月1日~2021年4月30日

コース勝率1着率2連帯率3連帯率フライング平均スタート
1コース7.8953.3%73.9%82.2%19回0.15
2コース5.7315.8%40.9%59.4%9回0.16
3コース5.3913.8%35.0%54.7%8回0.16
4コース5.0510.0%27.9%50.8%12回0.16
5コース4.015.1%15.9%34.5%5回0.16
6コース2.931.8%6.7%19.2%7回0.18

【条件別コース成績 雨・雪】

コース勝率1着率2連帯率3連帯率フライング平均スタート
1コース7.7352.4%70.2%79.7%4回0.15
2コース5.4612.6%34.3%57.1%1回0.16
3コース5.6617.1%39.5%59.0%1回0.16
4コース5.0010.4%29.3%50.7%2回0.17
5コース4.125.9%18.9%34.3%1回0.17
6コース2.991.4%7.7%19.7%1回0.19

コース別ごとの戦績を見てみると、やはりインコースの勝率が全国平均よりも高いことが分かります。

コースレイアウトが選手の勝率に影響を及ぼしていることは言うまでもないでしょう。

天候別の傾向では、雨が降ると3コースの勝率が上昇することが特徴です。

インコースの勝率が劇的に下がるわけではないので、過度な期待は禁物ですが雨が降った際の3コースの展示には注目をした方が良いかもしれません。


全国有数の荒れ水面・戸田競艇場と決まり手を比較

全国的も荒れやすい競艇場の戸田競艇場と三国競艇場を比較してみると大きな違いがあることが分かります。

【三国競艇場 コース別決まり手】

コース逃げ差しまくりまくり差し抜き恵まれ
1コース95.4%0%0%0%4.3%0.3%
2コース0%71.7%18.8%0%8.6%0.8%
3コース0%14.9%34.2%39.6%10.4%0.9%
4コース0%27.9%30.6%  29.7%8.7%3.1%
5コース0%13.7%16.2%54.7%14.5%0.9%
6コース0%17.1%19.5%46.3%14.6%2.4%

【戸田競艇場 コース別決まり手】

コース逃げ差しまくりまくり差し抜き恵まれ
1コース95.4%0%0%0%5.3%0.3%
2コース0%56.1%33.6%0%9.7%0.6%
3コース0%9.9%53.4%27.1%8.5%1.1%
4コース0%19.1%51.7%  21.9%6.4%1.0%
5コース0%4.2%29.5%50.6%13.9%1.8%
6コース0%20.4%31.5%25.9%22.2%0%

決まり手の差しとまくりに注目するとこんなにも大きな差があることが分かりました。

この表だけをみると三国は差し、戸田はまくりが決まりやすいと考えられます。

競艇場によってここまで顕著に差が出ることも珍しいでしょう。

複数のレース場を購入するファンは予想の組み立てには注意が必要です。


1年を通して追い風コンディション

年間を通して、追い風が吹くことが多く、冬場に強く冷たい風が吹く傾向が強いそうです。

2.3メートルの微風であれば、レースに影響はほとんどありませんが、それ以上に吹くと第一ターンマーク付近が波が立ちやすい事から1コースが流れやすく、2コースの差しがきいてきます。

また風が強い事で安定版を使用してのレースも多く、自然の影響を受けやすい競艇場と言えるでしょう。


まとめ

今回は、三国競艇の特徴や買い目についてご紹介しました。

それでは最後に内容をおさらいしておきましょう。

・1コースの強さを支えているのはホームストレッチが広く、ダッシュ艇がスタートを先行しても捲り切れない事が多い。

・内側有利を選手も知っているため、進入隊形が変わりやすく前づけが発生しやすい。

・雨が降った日の3コースは買い目!

・自然の影響に左右されやすいため、レースの直前情報、天候は要チェック!


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