【GC】グランドチャンピオン2022(唐津競艇SG)が始まる!注目選手と攻略情報をチェック!

グランドチャンピオン2022
グランドチャンピオン2022

2022年、3つ目のSG開催。グランドチャンピオンが開かれます。今年の舞台は、九州は佐賀県唐津市にあるボートレース唐津。佐賀支部のホーム水面で、究極の王者を決める戦いが始まります。

今年のボートレースは、あらゆる歴史的な記録が次々と打ち立てられました。特に、女子選手に関する「記録にも記憶にも残るレース」が、ボートレースファンの心を熱くしてくれています。

「ボートレースクラシック2022(大村競艇SG)」では、遠藤エミ選手が女子レーサーとして初めてSG開催を制しました。続く「ボートレースオールスター2022(宮島競艇SG)」でも、平高奈菜選手が優勝戦まで勝ち上がる卓越した技術を見せました。

グランドチャンピオンにおいても、「レディース旋風」が吹き荒れるのか。はたまた意外な選手が優勝の頂に登り詰めるのか。

決して見逃せない戦いは、2022年6月21日(火)から6月26日(日)まで開催されます。当記事ではグランドチャンピオンの概要から、今回の注目選手、唐津水面の攻略方法に加え、一部開催期間の入場規制情報まで網羅し、皆様にお届けいたします。

目次


グランドチャンピオンはなぜ「SGの中のSG」なのか?

「ボートレースクラシック」という名称は、2014年から採用されました。これは「競艇」がよりモダン

今回のボートレース唐津公式の画像にもあるとおり、グランドチャンピオンは「SGの中のSG」と呼ばれています。ボートレース最高峰の競走であるSG開催にあって、そのなかでも「SGである」とはどういうことなのか。

これは、グランドチャンピオンへの出場資格の特性に由来します。このシリーズについては、ほかのSG開催以上に選出基準が特殊なためです。

すなわち、グランドチャンピオンに出場するには、「ほかのSG競走で優秀な成績を残すのが条件」になります。近年の実績が最重要視される、究極の「今この時に最も強いやつを決める戦い」。それがグランドチャンピオンといえるでしょう。

[出場資格一覧]
● 前年度のグランドチャンピオン優勝選手1名(優先出場)
● 前年度のボートレースグランプリのグランプリ優勝戦出場選手6名(優先出場)
● 本年度のボートレースオールスターの優勝選手1名(優先出場)
● 過去1年のSG優勝戦の完走選手
● 過去1年のSG予選での得点上位選手
● 優先出場選手以外は本年前期にA1級に所属し、160回以上の出走をクリアしていること

上記の条件からも、「SGでの活躍が光る大舞台に強い選手」だけが、このグランドチャンピオンに出場を許されていることがわかるでしょう。ゆえにこそ、ファンのあいだでは「グラチャン」の愛称も交えて、「グラチャンを勝つ選手が一番強い選手」とささやかれているのです。


激アツ!過去のグランドチャンピオンの名勝負

グランドチャンピオンは、数々の名勝負を生み出してきました。この唐津においても、それは同様です。

前回、唐津においてグランドチャンピオンが開催されたのは、21年前の2001年のことでした。なお、このレース、2014年からはグランドチャンピオンという通称が使われていますが、当時は正式名称である「グランドチャンピオン決定戦(競走)」と呼ばれていました。

もっとも、大きくは変わらないので、ファンは続けて「グラチャン」と認識し続けています。

さて、この2001年、第11回のグランドチャンピオン決定戦。冒頭でも触れた「歴史」にかかわる優勝戦となりました。すなわち、女子選手として初めて寺田千恵選手がSG優勝戦に駒を進めたのです。

しかも、寺田選手は1号艇を勝ち取りました。「ついに女子選手がSGを制するのか」という期待が高まったものの、もちろん他艇もやすやすと彼女の逃げる展開を許しません。厳しい前付けを行った結果、寺田選手はほとんど助走距離を取ることができず、あまりにも悔しい敗北を喫しました。

この時、見事に先頭まで突き抜けたのが、「艇王」こと植木通彦選手でした。福岡は若松の誇る偉大なレジェンドにして、今なおボートレース公式のYouTubeチャンネルで精力的にボートレースの魅力を伝えてくれている植木選手。彼の6回目のSG制覇が、第11回グランドチャンピオン決定戦となりました。


2022年のグランドチャンピオンで注目したい6人の選手

究極の戦いを彩る、至高の選手たちが集うグランドチャンピオン。2022年のこのシリーズでは、どの選手に注目すべきでしょうか。その前情報を持っているだけで、舟券戦略にももちろん役立つだけでなく、開催そのものに「軸」ができて何倍も楽しめること請け合いです。

本項目では、2022年のグラチャンを引っ張るだけの力量と好調を維持する、6名の選手をピックアップしました。各項目で、それぞれ紹介していきましょう。


瓜生正義(福岡/3783)

言うまでもなく、最強。「正義のヒーロー」こと福岡の瓜生正義選手は、今年のグランドチャンピオンでも大注目の存在です。昨年度のボートレースグランプリの覇者として、堂々たる優先条件での選出。初日のドリーム戦も1号艇となりました。

唐津では4回の優勝経験がある瓜生選手。そのうち2つは「全日本王者決定戦2015(唐津競艇G1)」と「全日本王者決定戦2016(唐津競艇G1)」の周年競走連覇であり、この水面には良い思い出がたっぷり残っているといえるでしょう。

今年はやや調子を落としていると感じさせた競走もありましたが、2節前の「ボートレースオールスター2022(宮島競艇SG)」や前節の「トコタンキング決定戦2022(常滑競艇G1)」では存在感を見せてくれました。

グランプリウィナーとして、堂々と唐津への進撃です。福岡支部が九州の雄であることを知らしめるのに、これ以上ない舞台となるでしょう。


原田幸哉(長崎/3779)

名人芸が冴え渡る。今、令和のボートレース界において、こうした表現が似合う選手として第一に挙げたいのは、まさしくこの原田幸哉選手でしょう。

昨年、出場権を手にしたばかりの「マスターズチャンピオン2021(下関競艇PG1)」を3号艇3コースからのまくり差しで制して以降、その活躍は猛烈なものがあります。「ボートレースメモリアル2021(蒲郡競艇SG)」では12年ぶりのSG優勝を果たし、ボートレースグランプリにも堂々と出場しました。

SGを1つとG1を2つ、計3つのビッグタイトルを勝ち取った2021年に比べ、2022年は少しお疲れモードだろうか。そんな空気が流れてきたところで、原田幸哉選手はまたしても大仕事をやり遂げます。それが「ボートレースオールスター2022(宮島競艇SG)」の制覇でした。

2年連続のSG優勝。見事というほかない栄誉です。しかも、ボートレースオールスターの優勝戦は3号艇3コースで、2021年のマスターズチャンピオンの時と同様に絶品のまくり差しを決めての逆転優勝でした。

ボートレース界における顔として、長崎支部の不動のエースとして、原田幸哉選手が決戦の地へ赴きます。


毒島誠(群馬/4238)

唐津に10節参戦し、うち4回の優出と2回の優勝。さらに、そのうち1回は「からつモーターボート大賞2012(唐津競艇G2)」であり、馴染みこそ薄いものの、好相性であることが窺えるレーサー。それこそ、群馬の毒島誠選手です。

彼もまたボートレース界のトップ選手として、誰もが認めている存在でしょう。SGを制すること実に7回。1984年1月8日生まれの38歳は、とどまることを知らない成長によって、その技術が毎年のように磨かれています。

今年もすでに「全日本王座決定戦2022(芦屋競艇G1)」でグレードレースを勝利。ナイターに強いのが毒島選手の持ち味として知られていますが、デイ開催でもきっちり勝ちきってみせました。

しかも、優勝戦では3号艇3コースからの差しによる逆転優勝。2万舟を提供する立役者となりました。この勝負強さもまた、毒島誠選手を象徴する部分といえるでしょう。

福岡の芦屋で勝ったならば、お次は佐賀の唐津といくかどうか。2012年から11年連続でグレードレースを勝利。今年もすでに更新しましたが、SGという至高の冠を積み重ねる野心は、なおも胸の内にたぎらせているはずです。


丸野一樹(滋賀/4686)

俊英がそろう滋賀支部にあって、とりわけ輝く若手選手がいます。それが丸野一樹選手です。遠藤エミ選手がSGタイトルを持ち帰った滋賀の次代のエース、いえ、すでに十二分にエース格として活躍を続けています。

ここ3節の成績を見ても、決して過剰な表現ではないことがわかるでしょう。3節前の「大渦大賞2022(鳴門競艇G1)」は完璧なレース運びでイン逃げ優勝を果たしました。2節前の「ボートレースオールスター2022(宮島競艇SG)」でも1勝し、存在感をアピール。

加えて、前節の「太閤賞2022(住之江競艇G1)」でも優出し、優勝戦2着の準優勝を飾っています。

唐津水面との好相性も注目ポイント。10節参戦して5回の優出と2回の優勝があり、うち1回は「全日本王者決定戦2020(唐津競艇G1)」でのものでした。G1の2勝目となったこのレースでは、4号艇4コースからのまくり差しを決めています。

G1初制覇の地元周年「びわこ大賞2019(びわこ競艇G1)」でも3号艇3コースからのまくり優勝を決めていて、丸野一樹選手がいかに強心臓を有しているかの証明になっています。

もし、今開催でも波に乗って勝ち上がってきたならば、たとえ1号艇でなくとも怖い存在なのは間違いありません。ぜひともシリーズを通して追いかけたい、丸野選手にはそうした魅力が秘められています。


磯部誠(愛知/4586)

「さぞかし悔しかっただろう」

誰もがそう感じる若手レーサーがいます。愛知の磯部誠選手です。1990年9月8日生まれの31歳。すでにG1を2回制しており、SG制覇も目前ではないかとささやかれる存在です。

その評判に違わぬ活躍を見せたのが、3節前の「ボートレースオールスター2022(宮島競艇SG)」でした。初日から白星発進を飾ったかと思えば、威風堂々の4勝をマークして予選トップ通過。5日目第12Rの1号艇をゲットし、優勝戦までの最高の道筋ができました。

しかし、迎えた準優勝戦。4号艇4コースの原田幸哉選手が最高のトップスタートを決め、まくり一閃。磯部誠選手は完全に波に飲まれ、絶好の状況からの5着敗退という悔しさを味わいました。原田選手が優勝戦でも3号艇3コースからの逆転優勝を飾ったことを思えば、「かくも明暗が分かれるものか」と思いたくもなろうものです。

SGでも戦える器であることは、もはや存分に示しました。今こそ、磯部選手は結果を欲していることでしょう。地元の「トコタンキング決定戦2022(常滑競艇G1)」でも優出を達成し、コンディションは良好です。

手の中からするりと抜けていったSG制覇の栄光。それを取り戻すため、磯部選手は九州の地へとやってきます。


深川真二(佐賀/3623)

佐賀支部の実力派にして、悲願の地元開催でのSG制覇を狙っているのが、深川真二選手です。これまでに制したSGは2回、「ボートレースダービー2017(平和島競艇SG)」と「ボートレースグランプリシリーズ2020(平和島競艇SG)」です。

佐賀の選手ながら、いずれも平和島での勝利の美酒というのが面白いといえるでしょう。もちろん、平和島で大レースが開催されやすいのは確かですが、それにしても2つともというのは不思議なめぐり合わせです。

今年、ついに21年ぶりに地元唐津の水面へグランドチャンピオンが帰ってきました。となれば、悲願の地元SG制覇こそ深川選手の願いであり、また佐賀支部の悲願とさえ言えます。

2021年も「尼崎モーターボート大賞2021(尼崎競艇G2)」を制し、今年2022年も一般戦でV2を達成。気後れするところはありません。

もちろん、ライバルは強大です。ここまでに挙げた5名の選手以外にも、SGという高みを狙っているのは誰もが同じこと。それを打破し、熟練の技によってホーム水面での歓喜の瞬間を迎えられるか。

深川真二選手は、今年のグランドチャンピオンにおける影の主人公とも表現できるのかもしれません。望むのはもちろん、ハッピーエンドです。


2022年のグラチャンはボートレース唐津が舞台!その水面の特徴とは?

唐津の水面の特徴は、「波の反射が起こりにくい」点が大きいポイントです。いくつかのボートレース場に顕著なのが、防波堤やコンクリートブロックに波が当たることで、その波紋が航走中の選手たちに返ってくる現象です。

もちろん、波はボートの安定を妨げ、加速を困難にし、時として思わぬ大減速を招きます。ボートレーサーにとっては、この「波」の攻略があらゆる場面で現れる大きな課題です。

一方、唐津の水面は周囲が葦などの草木に囲まれていて、波があまり跳ね返らない性質を持っています。いわゆる「走りやすいコンディション」になりやすいのが、唐津の水面なのです。

このため、全国24場のなかでも「静水面」の代表格として位置づけられることが多く、選手たちもその認識で攻め手を選ぶといえるでしょう。乗り越えるべき波が少ないことで、体重の軽い女子選手にとって有利な場面がしばしば生じやすいともいえます。


グランドチャンピオン2022(唐津競艇SG)の入場規制情報

2022年のグランドチャンピオンに関して、非常に大切な情報があります。「入場規制」に関する内容です。

年単位で世界的流行が続いた新型コロナウイルス(COVID-19)。以前ほどの脅威はなくなったとはいえ、今もって新規陽性者は後を絶ちません。もし開催期間中に陽性者が出るようだと、開催中断からの打ち切りになることも考えられます。

したがって、ボートレース唐津は感染拡大防止対策としての「検温の実施」や「消毒の励行」に加え、「日にちを区切っての入場規制」を行う旨を発表しました。詳しく知りたい方は、次の項目をお読みください。


5日目と6日目(最終日)は入場許可証が必要です

2022年のグラチャンを主催するボートレース唐津は、人流抑制とソーシャルディスタンスの確保のため、開催終盤にあたる5日目(6/25)と最終日(6/26)に関し、「事前抽選に応募して当選した方、およびその同伴者(最大2名かつ要事前申請)のみが入場できる」ことを発表しました。

参考資料:【6月25日(土)、26日(日)】SGグランドチャンピオン事前応募抽選 ※応募は終了しました。 – ボートレース唐津
https://www.boatrace-karatsu.jp/modules/news/?storyid=670

すでに事前抽選は終了しているため、自らが同伴者でない限りは、5日目と最終日は本場へ入場することができません。また、当選したにもかかわらず、送付されてきた入場許可証を持参していない場合、やはり入場が不可能になります。

さらに、1日目から4日目までの開催についても、場内が混雑するほどの入場者が確認された場合、入場規制を実施することをあわせて発表しています。

なおも世界的な流行病の脅威が完全に去っていないため、ぎりぎりの決断になったといえるでしょう。どのような形で応援するにせよ、ルールを守りながら、誰もが楽しめる開催に協力していくことが大切です。


2022年のグラチャンを楽しもう!

SGの中のSGとして、豪華メンバーが約束されたグランドチャンピオン。開催を間近に控えた今、初夏の暑さを超える熱戦へのボルテージが高まってきました。

女子選手の快進撃が続く、2022年のボートレース。今回も女子選手が上位へ食らいついてくる展開はあるのでしょうか。それとも、まるで思いもしなかったような夢が、野心が、唐津の地にて花開くのでしょうか。

あらゆる予想、あらゆる可能性が、西の水面で待っています。それを最後まで目撃するためにも、無事の開催を願いつつ、存分に楽しんでいくことにしましょう。真のチャンピオンが誰なのか、夢想する日々が始まります。


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