モーターのどこをみればいいのかがわかれば、予想の的中率も必ず上がるはずです。
オフィシャルサイトにものっている出走表のデーターの話からはじめて、モーターの色々を伝えて行こうと思います。
モーターは全国24それぞれの競艇場の持ち物となっています。
競艇場ごとにモーターに番号が振ってあり、どの選手がどのモーターを使っているか1年間を通して分かるようになっています。
モーターの企画は全部一緒なのですが、当たりのモーターと外れのモーターがあります。
同じように作っているモーターなのに、パワーに差が出るものなんですね。
ただそのパワー差があるモーターもボートレースの魅力の1つなんですけどね。
まずは1番分かりやすい数字で連対率という数字を見てみましょう。
モーターの成績は出走表で見ることができます。
私もいつもこの出走表と睨めっこしていますが、モーターの部分がかなり重要。
上から「モーター番号」「2連対率」「3連対立」になります。
モーター番号は競艇場ごとにモーターに番号をつけて管理しています。
2連対率はそのモーターが今までのレースで2着以内に入った割合です。
3連対立はそのモーターが今までのレースで3着以内に入った割合です。
2連対率が40パーセント以上のモーターは優良なモーターになるので乗る選手をチェックしておきましょう。
ただし2連対率がいくら良くても(逆に悪くても)あまりあてにしてはいけないタイミングというのが各競艇場に2ヶ月くらいづつあります。
それがモーターの入れ替えの時期なのですが、どの競艇場も1年に1度モーターを全部新品に交換します。
そのタイミングが競艇場によって違うので、交換したばかりの時期はあまり参考にしない方がいいと思います。
こちらが各競艇場のモーターの交換時期になります。
競艇場 モーター
桐生 12月
戸田 7月
江戸川 4月
平和島 6月
多摩川 8月
浜名湖 4月
蒲郡 5月
常滑 12月
津 9月
三国 4月
びわこ 6月
住之江 3月
尼崎 4月
鳴門 4月
丸亀 11月
児島 1月
宮島 9月
徳山 4月
下関 2月
若松 12月
芦屋 5月
福岡 6月
唐津 8月
大村 3月
例えば桐生競艇場なら12月にモーターを新品に交換するので、1月2月はまだあまりデーターがとれていないのであまり連対率を重要視しない方がいいですよということになります。
そんな数字が出ているのならどの数字も優良なモーターを使いたいと思いますよね?
なので前日検査日(前検日)に抽選でガラガラを回して誰がどのモーターを使うか決めるんです。
選手もワイワイ楽しそうにしていますが、この抽選で決まったモーターを使って1節(1つの大会)6日間を戦い切らないといけません。
ある意味、その節の自分の相棒が決まるということですね。
そしてモーターが決まると選手はすぐにスイッチオンします。
レースは抽選の次の日からですが選手は抽選でモーターとボートが決まるとすぐに試運転します。
そして良いところをさらに伸ばしたり、悪い所を少しでも良くするために調整に入ります。
今の競艇のルールではモーターとペラがセットになっていてモーターが決まった瞬間に使うペラが決まります。
昔はペラについて持ちペラ制といって選手各自に用意していたのですが、今はペラも競艇場で用意しているものを選手が微調整して使います。
ペラについて詳しく知りたい方はこちら ←ペラのページにリンク
昔は勝敗を決定する際に重要だったのがペラ>モーターだったのですが、今の競艇ではモーター>ペラになっています。
競艇の予想をする上で今1番重要視しないといけないのがモーターと言っても過言ではないと思います。
なのでモーターのことはいくら勉強しても勉強しすぎということはありませんので頑張って勉強していきましょう。
まずは選手がモーターの部品を変えた場合それは競艇のオフィシャルサイトから確認できます。
どの選手がどの部品を変えているかはここに表示されますので、変えた選手がいる場合は展示タイムも前のレースと比べてどうか確認してみるのも面白いと思います。
変更できる部品はピストン、ピストンリング(リング)、ギヤケース(ギヤ)、キャブレーター(キャブ)、電気系統一式(電気)、クランクシャフト(シャフト)、シリンダーケース(シリンダ)、キャリアボデー(キャリボ)。
バイクに乗っている人は分るかもしれませんが、この中でもクランクシャフトやシリンダーケースの交換はよっぽどのことがない場合はしません。
この2つを交換した選手がいた場合はよっぽど調子の悪いモーターと考えて購入は控えた方がいいと思いますよ。
その他に調整が上手くいっていなそうな整備
ピストンを3本以上交換しているモーター
ピストンリング3本以上交換しているモーター
※一般的には上記の交換などをしている艇の購入は控えた方がいいですが、競艇選手にはエンジンやペラを調整するのが上手な選手がいます。
前節までまったく吹かなかったモーターがそこそこのエンジンになることは良くあることなのでこの辺のチェックもお忘れなく。
私がモータ整備が上手だと思いってる選手はこの8名。
毒島誠 選手
松井繁 選手
池田浩二 選手
赤岩善生 選手
井口佳典 選手
峰竜太 選手
桐生順平 選手
茅原悠記 選手
ですね
競艇選手には車好きやバイク好きが多いというのも事実です。
王者松井選手も車好きで何台も車を持っているのは有名な話ですよね笑
ちなみに松井選手の生涯賞金はこれまでに37億円稼いでいます。
茅原選手は2014年SG賞金王決定戦(優勝賞金1億円)で優勝してランボルギーニを購入したのも有名な話です(緑の6号艇で優勝したので緑色を購入したと噂?)
(写真のランボルギーニは2代目!?)
やっぱりモータースポーツが好きな人は休日もエンジン音を体に感じていたいのでしょうか?
もうマシーンとどれだけ一心同体になれるかが勝負の分け目って感じですね。
そして部品交換をチェックして展示走行を見て色々と調べたけど…
それでもどのモーターが良いか分からないって人も多いと思います。
そんな人は最後に選手のコメントを読むと自分の調べた情報と合わせて合点がつくかもしれません。
大きいレースになると競艇のオフィシャルサイトからレース前の選手のコメントが読めるので参考になりますよ。
選手もほとんどが足(モーターやペラのこと)のことをコメントするので、一緒に走る選手と比較すると予想しやすくなります。
後は直前情報のところにチルトってあると思うのですが、あれはモーターをボートに取り付ける角度と覚えてください。
-0.5、 0、 0.5、 1、 1.5、 2、 2.5 3 と0.5刻みで設定を変えられるようになっています(競艇によっては使えない角度もあります)
数字が小さいとどうなる?
基本的には数字が小さいほど、出足(加速)、まわり足(ターンしやすさ)が良くなります。
数字が小さいほどボートの底と水面が平行になり、接水面積が大きくなります。
ターン時に水面にひっかかる面積が広くなりしっかりターンができます(流されにくくなります)
数字が大きいとどうなる?
数字が大きくなるほど伸びあし(最高速度)が上がりますが、まわり足が悪くなります。
数字を大きくするほど走行時に舳先が上がっていき、ボートと水面の接水面積が少なくなり艇のコントロールが難しくなると考えてください。
その変わりに接水面積が少ない分水の抵抗がない分直線時にスピードが出るというイメージです。
今、競艇では「のりやすさ」を重視する選手が多く-0.5か0を選ぶ選手が多いですが、一人だけチルト3を選んでいる選手がいたらチッェックしてみるのも面白いと思います。
モーター、ペラもスピード重視の設定になっていると思いますので、アウトコースから1週目1マークで豪快なまくりを期待できる可能性も大です。
もちろん高オッズになると思います。
後は気温も要チェックですね。
夏場は暑くなりやすくモーターのパワーが出ないので、スタート時に思わぬイン勢のへこみからアウト勢にまくられてしまうということも多々あります。
逆に夏でも夜が涼しくなるとモーターのパワーが戻りイン有利に戻ったりします。
もちろんインが圧倒的に有利な競艇ですが、このように気温1つでもその確率が変わってしまいます。
その辺も考えてレースをみるとすごく面白くなると思います。
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