目次
- 今年のボートレースクラシック(総理大臣杯)は大混戦!
- 有力選手にだけ頼るのは危険
- 公式がイチオシの注目選手を紐解いていく
- 峰竜太(佐賀・4320)
- 寺田祥(山口・3942)
- 毒島誠(群馬・4238)
- 吉川元浩(兵庫・3854)
- 注目のモーターは誰の手に?
- 第1位:65号機・村田修次選手(3826)
- 第2位:30号機・吉村正明選手(4108)
- 第3位:46号機・石野貴之選手(4168)
- 第4位:72号機・仲谷颯仁選手(4848)
- 福岡水面を攻略して激アツ配当を手にしよう!
2021年3月23日(火)から開幕するボートレースクラシック2021(福岡競艇SG)。
2021年初めてのSG開催として、ボートレース福岡(福岡競艇場)を舞台に、熱戦の期待が高まります。
本記事では、このボートレースクラシック2021(福岡競艇SG)について、優勝戦まで勝ち抜くであろう注目の選手、ならびに優勝戦まで導ける力を持ったモーターという観点からフォーカスしました。
もちろん、前検日のモーター抽選で天国と地獄が分かれるのがボートレースです。どんなにすごいボートレーサーも、貧弱なモーターでは節間を戦い抜くことはできません。
しかし、その一方で、優秀なレーサーはどうしようもないモーターを優良なモーターに整備してしまう魔法を使えます。だからこそ、高い勝率を維持できているわけです。
そうした観点から考えても、今回の開催で注目すべき選手を、ボートレース福岡の誇るエースモーターとともに把握しておくことには、大きな意義があるでしょう。
何より、ボートレースクラシック2021(福岡競艇SG)は簡単には収まりそうもありません。誰もが勝負駆けのSG開催という事情以上に、有力選手に厳しい条件が重なっているからです。その点について、本記事では詳しく解説していきます。
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今年のボートレースクラシック(総理大臣杯)は大混戦!
ボートレースクラシックは、競艇がボートレースとしての通称を推し始めてからの名称です。昔からのファンにしてみれば、「総理大臣杯」や「鳳凰賞」といった名称のほうがしっくり来るでしょう。
艇王と呼ばれた植木通彦さんの優勝戦1号艇フライングなど、多くのドラマを生んできたのがボートレースクラシックにして、総理大臣杯です。
大本命が、ちょっとしたボタンの掛け違いで消えることもある。競艇でもボートレースでも変わらないこの大原則が、力強い存在感を伴って選手たちにもファンにも感じられるでしょう
有力選手にだけ頼るのは危険
有力選手にだけ寄りかかるのが危険という原則は、ボートレースクラシック2021(福岡競艇SG)においても有効です。特に、ボートレース福岡(福岡競艇場)は、魔物が棲んでいるといってもおかしくない水面であることも、極めて危険な環境として働くでしょう。
ボートレース福岡(福岡競艇場)がいかに奇妙で楽しい水面であるかは、本サイトでも特集記事をアップしています。ぜひともあわせてご覧いただき、ボートレースクラシック2021(福岡競艇SG)の攻略の参考としてください。
公式がイチオシの注目選手を紐解いていく
ボートレースの舟券予想で基軸となるものは、なんといってもボートレーサー個人です。どんなに良いモーターが当たったとしても、操縦技術や整備技術が未成熟だった場合、その性能を存分に活かしきることができません。
逆にいえば、美しいターン、冴え渡るスタートセンス、卓抜した整備のテクニックがあれば、性能の悪いモーターが当たるという不運すらも乗り越えられると断言できます。それがまたボートレース、そして競艇の魅力です。
今回、ボートレース福岡公式が、本開催の注目選手として取り上げているレーサー、すなわちドリーム戦に出場するレーサーの中から4名をピックアップし、真に舟券の軸を任せるに足るかどうかを見ていきます。
本来であれば間違いなく開催の中心になるでしょうが、果たして重責を担うだけの調子と状況を備えているのか。確かめておくに越したことはありません。
峰竜太(佐賀・4320)
佐賀の峰竜太選手について、もはや特別な説明は要らないかもしれません。ボートレースグランプリ2020(平和島競艇SG)の覇者にして、2020年の絶対的な賞金王です。2020年に稼いだ金額は2億5302万円にまで及び、2021年現在のボートレースを語るにあたって絶対に外せないスタープレーヤーです。
操縦技術は天下一品で、整備技術も大胆な部品交換によってよみがえらせる手腕が卓越しています。どんなに数字が悪いモーターであっても、峰選手にかかれば、すばらしい変身を遂げます。たとえ泣きのコメントが出ていたとしても、油断してはいけないでしょう。
しかし、今節の峰竜太選手は別の部分に泣きどころがあります。それは、浜名湖賞2021(浜名湖競艇G1)で犯した痛恨のフライングです。
6艇すべてがフライングで、峰竜太選手もその中の1人でした。あまりの衝撃に、一般のニュースにまで流れ、YouTubeにも動画が挙げられたほどです。何しろ峰竜太選手を始めとして、G1競走に出るほどの選手たちが全員、しかも複数がコンマ05以上の「非常識なフライング」をしてしまったわけですから。
峰竜太選手は、なおもこのF1持ちであり、実際に前節の北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)でそれが響きました。1号艇から最も遅いスタートを切ってしまい、外の艇に一撃を食らうという、インの艇としては屈辱的な敗戦を喫したのです。準優勝戦で誰もが攻めてくる中、絶対にFを切れないつらさが出た形でした。
今回も、峰竜太選手はF1を抱えての戦いです。F1で休みに入れば、5月のボートレースオールスター2021(若松競艇SG)には間に合う公算のため、絶対にF2だけは避けなければなりません。こうした状況だけ見れば、今回は厳しい戦いになるでしょう。
ただ、良モーターの42号機を引き当てました。37.41%の2連対率、61.22%の3連対率を誇り、ドリーム戦では最良の3連対率を計上するモーターです。あとはスタートさえ決められれば、という考え方になるでしょう。偉大なるレーサーの底力が試される開催になります。
寺田祥(山口・3942)
ボートレースグランプリ2020(平和島競艇SG)のグランプリ優勝戦で、3号艇3コースから見事に2着を奪い取ったのが山口の寺田祥選手です。全員がコンマ0台スタートの最高レベルのグランプリ優勝戦において、卓抜した動きで峰竜太選手に続く着順を手にしました。
この結果、さらなる賞金の上積みに成功し、2020年の賞金ランキングを第2位で終えています。獲得賞金総額は1億5,593万円でした。
最近は、PALBOAT宮島開設6周年記念第47回岩田杯(宮島競艇一般)の優勝戦での転覆、さらには浜名湖賞2021(浜名湖競艇G1)の不調による途中帰郷など、厳しい戦いを強いられていました。
しかし、前節の北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)では3勝をマークするなど、復調をアピールしています。それでも、ボートレースクラシック2021(福岡競艇SG)でどこまで信頼できたものか、という点をどう判断するかでしょう。
ドリーム戦では2号艇に編成されていますが、2コース成績は3コースや4コースほど良くない点も気にかかります。
毒島誠(群馬・4238)
群馬の毒島誠選手は、昨年のボートレースクラシック2020(平和島競艇SG)の準優勝戦にて、インの1号艇を手にしながらも、2号艇2コースの吉川元浩選手の直まくりにしてやられました。
準優勝戦を劇勝した吉川元浩選手は優勝戦の1号艇でイン逃げ快勝、ボートレースクラシックの連覇を決めたわけですから、そのお膳立てをしてしまった形になります。
2020年の賞金ランキングは第3位。この点では吉川元浩選手より上に来ましたが、今年こそは最初のSG奪取に燃えているでしょう。
とはいえ、ドリーム戦で予想される3号艇3コースからの戦いは。意外と頭まで来ることが少なめなのが、データが示す毒島誠選手の特徴です。あるいはあっさりと連下に収まるかもしれませんが、開催を通しての戦いなら、安定感を持って戦い続けてくれるでしょう。
モーターも23号機で、2連対率36.31%、3連対率52.98%の良いほうを引きました。しかも、現在の期別成績でいえば、全国勝率では峰竜太選手をしのぐ8.50点をマークしています。ドリーム戦6艇の中では、節間を通じて最も注目すべきレーサーといえるかもしれません。
吉川元浩(兵庫・3854)
兵庫の吉川元浩選手は、ボートレースクラシックの3連覇という偉業が懸かった今回の開催になります。モーターは45号機でまずまず。しかし、ドリーム戦は「まずまず」で戦い抜けるほど楽なシチュエーションではありません。
追い風としては、先の項目でも述べた1号艇の峰竜太選手のF1、さらに4号艇で4コースが考えられる深谷知博選手もF1持ちな点でしょう。カドになるであろう深谷知博選手がスタートで後手を踏めば、吉川元浩選手にとって最良のチャンスが到来します。
このレベルともなると、F1だけでの大崩れは少ないですが、まるで無いわけでもありません。それは北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)の準優勝戦で、峰竜太選手がスタートで遅れる波乱があったことからも明らかです。
その北陸艇王決戦2021(三国競艇G1)には、吉川元浩選手も出場していました。初日2日目の6着2回が響いて予選落ちとなってしまいましたが、それ以外は非常に安定した成績を残しており、最終日には堅実なイン逃げで白星を挙げています。
また、吉川元浩選手は福岡の水面を得意としており、当地成績がとても良好です。この事実もまた、今回のボートレースクラシックが福岡開催である点で強烈な追い風になる可能性を秘めています。
注目のモーターは誰の手に?
2021年3月22日(月)、ボートレースクラシック2021(福岡競艇SG)の前検日。運命のモーター抽選が実施されました。
モーターの強さは、節間の成績を大きく左右します。選手個人の好みにもよりますが、それでも数字の良いモーター、評判の良いモーターは、間違いなく戦いを有利にしてくれるでしょう。
興味深い情報として、ボートレースクラシック2021(福岡競艇SG)の特設サイトでは、記者が選ぶモーターピックアップ評価がランキング形式で発表されています。
今回は記者ランキング上位4つのモーターに関して、果たしてどの選手の手に渡ったのかを見ていきましょう。すばらしい性能が約束されたモーターを手にした選手は、間違いなく開催を通じての注目株になります。技量の伯仲するSG競走ともなれば、モーターの差はさらに大きなものとなって表れるでしょう。
第1位:65号機・村田修次選手(3826)
65号機は、4ヶ月前にG1も制している極上のモーターです。記者ランキングの第1位に輝くのも納得の仕上がりで、高水準のバランスを維持しつつ、特に伸びが良いモーターとして論評されています。
今回、このエースモーターを手にしたのは、東京の村田修次選手でした。期別成績では今回のメンバー中やや見劣りするものの、このモーターを手にしたことで、思わぬ高配当の使者になってくれるかもしれません。
初日(3/23)は1Rと10Rの2回走り。福岡の当地成績が悪いものの、2連対率56.73%の65号機がどこまで助けになるかを見定める良い機会です。
なお、1Rは3号艇、10Rは6号艇です。これだけのモーターを手にし、果たしてどのような戦い方を選ぶのか。そうした点からも、初日からレースぶりを確かめていきたいところでしょう。
65号機はなんといっても優出回数5回、優勝回数3回が光ります。まさしく勝利の味を知るモーターであり、優勝歴から選手が選定されるボートレースクラシックにふさわしいモーターといえます。
第2位:30号機・吉村正明選手(4108)
伸び型のエース機が65号機なら、バランス型のエース機は30号機です。その30号機を手にしたのは、山口の吉村正明選手でした。行き足が良すぎてFを切ってしまった選手が複数いるため、その点での乗りこなしが整えば、非常に大きな武器になるでしょう。
30号機は、多くの選手を優勝へ導いてきた65号機と違い、数字的には優出回数1回の優勝回数0回と平凡です。ただ、乗った選手はいずれも感触の良さを口にしており、実際に2連対率は50.00%を超えている点で極めて優れています。
それでも、優勝どころか優出にも至っていないのは、先にも挙げたとおりに出力が良すぎてフライングにつながってしまっていたためでした。
スタート事故は賞典除外につながり、準優勝戦や優勝戦への道を閉ざしてしまいます。数字の良さに反して優出や優勝回数が低いのは、こうした理由からです。もしも、その事情が鑑みられずに人気が伸び悩めば、高配当のチャンスになるでしょう。
とはいえ、2連対率が50.72%と目立つ好モーターです。さすがに見逃してはくれないでしょう。あとは、吉村正明選手がどれだけ乗りこなせるかにかかっています。せっかくのエース機ですから、すばらしい競走を期待したいものです。
第3位:46号機・石野貴之選手(4168)
第3位にこそなりましたが、46号機も注目に値する存在です。優出回数は4回で、2連対率は49.22%。しかも、多くの節間でB1級の選手が使用したにもかかわらず、これほどの数字を叩き出しました。
出足から行き足で優秀な力を備えており、ボートレース福岡(福岡競艇場)に特有のうねりを乗り越える回り足も兼備しています。数字が多少劣っているだけで、実際の出力は先に紹介した65号機と30号機の両エースモーターをしのぐかもしれません。
今回、このモーターを手にしたのは大阪の石野貴之選手です。かつてボートレースグランプリを制した実績も持ち、ファンからは「石野信用金庫」と親しまれてきましたが、ここ最近は異様なまでの不振に苦しめられてきました。
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)では、久しぶりに多くの勝ち星を得ましたが、大事なところで大きい着を叩いてしまい、予選落ちという結果になっています。そういう意味でも「らしくない」競走が続く近況に、本人が一番悔しい思いをしているでしょう。
現状の勝率は5点台前半にまで落ち込み、A1級からの降格も見えています。それでも、本来の実力はトップクラスのはず。まだ38歳で、十分に戦える力は秘めています。幸い多少の復調気配は、ほかの節間成績からも見え隠れしています。46号機の出力に乗って、SGの晴れ舞台で華麗なる復活を遂げるかもしれません。
第4位:72号機・仲谷颯仁選手(4848)
72号機はもともとエースモーターでしたが、65号機の猛烈な台頭でやや評価を落としました。それでも昨年11月にはG1戦で優出を果たしているほか、全体でも5回の優出と1回の優勝歴を誇り、優秀なモーターであることに変わりはありません。
勝率だけでも6.27点、2連対率で46.49%ですから、A1級選手が集まるSG競走では間違いなく頼れる存在です。
なお輝かしいことに、このモーターを手にしたのは気鋭の若手、登録番号では今回最も若い地元福岡の仲谷颯仁選手が手にしました。1994年生まれの26歳。それでいてすばらしい成績を残してきている俊英です。
全日本覇者決定戦2021(若松競艇G1)でもすばらしい走りを見せ、2走を除いてすべて3連対を果たしました。そのうち1走が落水だったにもかかわらず、よくぞ戦い抜いたといえるでしょう。
地元ということもあり、仲谷颯仁選手は当地福岡での成績が大変すぐれています。そうした選手が72号機を手にできたことは、ひとつの前触れかもしれません。ジャイアントキリングを達成するには申し分ない条件が整いました。
ただ、一点だけ気になる部分があるとすれば、仲谷颯仁選手も現在F1持ちというところでしょう。ボートレースクラシック2021(福岡競艇SG)を無事乗り切って1ヶ月の休みに入れば、5月から復帰してボートレースオールスター2021(若松競艇SG)に出場できる予定です。峰竜太選手ともども、無理できない体といえます。
とはいえ、この72号機を使えるような、しかも大レースで掴み取れる僥倖はそうそう訪れるものではありません。仲谷颯仁選手にとっては悩ましく、舟券を検討するファンとしても取捨に惑う開催となりそうです。
福岡水面を攻略して激アツ配当を手にしよう!
ボートレースクラシック2021(福岡競艇SG)は、上記のような選手たちとモーターを中心に、激しく展開していくでしょう。折しも季節は早春。冬の強い北風がある意味で安定している時期と違い、天気も気温も毎日のように変わる状況下です。
選手たちにとっては、都度状況を見定め、細かな調整を強いられる環境といえるでしょう。ましてや本サイトの別記事で特集したとおり、ボートレース福岡(福岡競艇場)は特殊な水面です。単なる汽水でも海水でもなく、干満の差や船舶入港の影響を受ける水面は、高度な技術がなければ攻略できません。
このような条件をクリアし、誰が2021年最初のSGウィナーとなるのか。興味深く、推理しがいのある難題が、福岡に待っています。
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