【期待の若手】畑田汰一選手が令和のボートレース(競艇)に欠かせない存在になるぞ

いつの時代においても、若手の台頭というのは見ていて楽しいものです。もちろん、既存の選手に飽きたというわけではありません。しかし、ニューウェーブの到来は、間違いなく「無意識のマンネリ」に陥ることを避けてくれます。まさしく新たなる刺激の瞬間です。

2021年12月現在、令和3年も終わろうとしているなかではありますが、ボートレース界にここ数年でもトップクラスのスーパールーキーがいることをご存知でしょうか。といっても、すでにA1級昇格を果たしたので、もはや知らないほうが珍しいかもしれません。

それは、埼玉支部所属の畑田汰一選手です。1998年10月26日生まれで、2021年12月現在でまだ23歳ながら、先ほども触れたように、一流のボートレーサーの証であるA1級まで一気に出世を果たしました。当記事では、畑田選手がどのようなレーサーであるかを解説していきます。

目次


畑田汰一選手とはどういう選手なのか

1998年、和暦に直せば平成10年に生まれた畑田汰一選手。東京都出身ですが、所属は埼玉支部です。ボートレーサー養成所の第122期生で、この養成所への入所に際しては、お父様からの強い薦めがあったそうです。

東京都板橋区高島平にある都立高島高校に通っていた高校生時代、畑田汰一選手はサッカーをやっていました。しかし、部活を引退して「これからどうしよう」と考えていたところ、お父様がボートレースの存在を教え、ボートレース戸田にも何回か連れて行ってくれたとのこと。

それがきっかけとなって、ボートレーサーという職業に魅力を覚えた畑田汰一選手は、養成所の受験を決意。難関で知られるこの入所試験、名選手でも複数回落ちたことで知られますが、畑田選手は見事に一発合格を果たします。


畑田汰一選手はデビュー3年でA1級昇格&年収2,000万円超!

ボートレーサー養成所でも優秀な成績を残した畑田汰一選手は、埼玉支部イチオシのフレッシュルーキーとして、2018年5月にボートレース戸田でデビューしました。それからちょうど2年。2020年5月には、ボートレース江戸川で初優勝を達成します。優勝できずに水面を去るレーサーもいるなかで、とてつもない仕事をしたといえるでしょう。

比較対象として、畑田汰一選手の師匠である、同じ埼玉の中田竜太選手を挙げましょう。中田選手は2021年12月現在で33歳。ようやく一人前といえる年齢ですが、ヤングダービーを始めとしてG1を3勝しています。そう、中田選手もまた、埼玉支部のエースである桐生順平選手ともども「スーパールーキー」と呼ばれる存在でした。

そんな中田竜太選手が初優勝を飾ったのは、デビューから4年4ヶ月後、地元のボートレース戸田でのことでした。畑田汰一選手はそれより倍早く、しかもアウェーで、かつ難水面で知られる江戸川で達成したあたりに、すでに一級品と言っていい技量が表れています。

そうした活躍のために、賞金もガンガン稼げます。2020年にはすでに年間獲得賞金が2,000万円を突破。「ボートレースドリーム」を体現する存在となり、その夢は2021年もふくらみ続けています。


畑田汰一選手は175cmの長身でも安定感バツグン

畑田汰一選手は、決してボートレーサー向きの体格とはいえません。何しろ175cmもの長身です。50kgを少し超えるくらいがベストとされているボートレーサーにとって、当然にハンデになりえます。減量の負担も尋常ではないでしょう。

しかし、周りが驚くほどの自制力と自立心が、畑田汰一選手には備わっていました。普段から体重を55kgほどにとどめ、さらに開催時には51kgから52kgの「戦う身体」に整えてくるのです。後ほど解説する操縦技術も絶品なのですが、それを根底で支えているのは、こうした「自分を甘やかさない」精神力といえます。


畑田汰一選手は全国でどこの水面が得意なのか?

こうした背景を持つ畑田汰一選手は、舟券予想の観点から見たら、どこの水面で「買い」なのでしょうか?

何しろデビューからわずか3年。まだ全24場で訪れていない水面も数多くあります。これから歴史を作っていくという点からも、あくまで現時点での得意不得意で語ることになるでしょう。

その前提から言えるのは、ホーム水面である「戸田」、初優勝を達成した「江戸川」、さらに充実期に入ってあっせんを受けた「常滑」「蒲郡」「住之江」「尼崎」では良質な数字を残しています。特に、愛知の2場と大阪兵庫の2場は意外な感じがしますね。常滑では2021年2月に優勝まで果たしたので、「常滑の畑田に特注」といえるかもしれません。


「スーパールーキー」畑田汰一選手のここがスゴい!

では、畑田汰一選手が特にすごいといえる点、その真髄に迫っていきましょう。ボートレーサーだからこそ、そのすごさはずばり「ボートの操縦技術」にあります。

とりわけ、畑田汰一選手の競走においては、「ターン関係のクオリティが非常に高い」ことをポイントとして挙げるべきでしょう。どういった面で高品質なのか、2つの例で見ていきます。


畑田汰一選手のすごいところ/ツケマイがめちゃくちゃ上手い

参考動画:https://youtu.be/zLtQkzMKSD4

ツケマイは、ボートレースの醍醐味であり、究極ともいえる高等技術です。サイドバイサイドで競るほかのボートに対し、付かず離れずで高速でターンを敢行し、相手艇を引き波に沈めて逆転する。ボートレースファンが熱狂する大技といえるでしょう。

しかし、このツケマイ。当然に難しいです。全速戦を挑む選手は多いものの、基本的にインをコンパクトに立ち回るのがボートレースです。これは当たり前の話で、コンパクトかつスピーディーに経済コースを立ち回れるなら、それが理想的な解答になるからです。

また、全速でターンを敢行するため、外に膨れやすいのも特徴です。最悪、自爆ぎみに転覆してしまうこともあるでしょう。救護艇で頭を下げながら、お客さんの舟券を紙くずにしたことを謝らなければならなくなります。ヤジも相当に浴び、気持ちにも打撃を受けるのはつらいことです。そもそも、事故の性質によっては大怪我もありえます。

ですが、畑田汰一選手はこのツケマイが抜群にうまいという強みを持っています。「これがツケマイです」とお手本の動画にしてもいいくらいで、実況アナウンサーも興奮させる見事なテクニックです。デビューから3年でこれほど華麗に決めるのは、ただただ驚愕というほかありません。


畑田汰一選手のすごいところ/ドリーム戦6コースでも戦えるターン技術

参考動画:https://youtu.be/RSpCJkX6myI

ターン技術というものは、いえ、おそらくありとあらゆるプロフェッショナリティというものは、基本的な動作や能力を、コツコツと高めていった先にこそあるのかもしれません。それは生活、さらに広げて人生にさえ通じています。

畑田汰一選手の華麗なツケマイについて、先の項目で強みとして紹介しました。それを可能ならしめているものは、ひとえに基本的なターン技術の冴え、および若くして練り上げられた安定感にあるといえます。

20代前半にして、畑田汰一選手は一般戦ではドリーム戦メンバーに選ばれるまでになりました。そのドリーム戦の6号艇6コース、ボートレースにおける絶対的な不利が約束された場所からでも舟券に貢献できるターン技術と判断力。畑田汰一選手の根幹にある際立った能力です。


畑田汰一選手は未来のSGウィナーかもしれない

畑田汰一選手は、周年競走にあっせんを受けて、そのとてつもないレベルの高さに驚いたと言います。それでも、すでにG1初勝利の水神祭は経験しました。そうなると、次に目指すはG1初制覇、SG初勝利、そしてSG初制覇と並んでくるでしょう。

畑田汰一選手がすばらしい技術の練磨を続け、整備能力も向上していくことで、そうした偉業は決して夢物語ではなくなります。令和年間を代表するボートレーサーとして、畑田汰一選手の名前が歴史に刻まれるかどうか、ぜひとも今後を見届けていきましょう。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。