【2022年期待の若手】ボートレース・大久保佑香選手&鰐部太空海選手は要注目!

2022年のボートレースが始まりました。2年前から世界的に猛威を振るっている新型コロナウイルス(COVID-19)との戦いも3年目に入りましたが、なおも変異株の発生は収まるところを知りません。

ボートレースは興行であり、エンタテインメントであり、アミューズメントの側面をも持ちます。悪疫の流行は、ボートレースにとっての死活問題であり、選手のコンディション維持にも多大な影響を及ぼします。

そのような厳しい状況の中にあっても、ボートレーサー養成所の厳しい訓練を乗り越え、プロのボートレーサーとして水面へとやってくる新人選手たちがいます。

この暗い世相を吹き飛ばすような快活さでもって水面を駆ける様は、健気であり、痛快でもあるといえるでしょう。

そこで、当記事では、特に注目したい若手選手を2名ピックアップしました。女子選手と男子選手を1人ずつで、2022年のボートレースがさらに楽しくなる内容となっております。

目次


2022年注目の若手選手/大久保佑香

1人目の注目選手は、埼玉支部に所属する大久保佑香(おおくぼ・ゆうか)選手、登録番号は5194番です。2021年5月、地元水面となるボートレース戸田でデビューを果たしました。

2022年1月現在で、ようやくデビュー8ヶ月目に達したばかりの大久保選手。いったいどんな選手なのかを、ポイント別に見ていきましょう。


注目点その1:2001年9月2日生まれのフレッシュルーキー

大久保佑香選手は、2001年9月2日生まれ。21世紀最初の年に生まれ、ようやく成人式を迎えたばかりの初々しい若手レーサーです。

ユニークな点として、尊敬している人物に俳優の伊藤万理華さんを挙げているのが興味深いところです。

大久保選手から見て5歳年上の伊藤さんは、元は乃木坂46で活動し、現在はテレビドラマを中心として演ずる仕事をメインにしています。TAMA映画賞最優秀新進女優賞の栄誉にも輝いた伊藤さんの「大ファン」と語る大久保選手は、「かわいい女の子が頑張っている姿が好き」とのこと。

大久保佑香選手自身も、まさに「頑張っているかわいい女の子」の理想を目指し、奮闘しているといえるでしょう。


注目点その2:中高時代はバトントワリングを経験

埼玉支部所属の大久保佑香選手は、埼玉で生まれ育った生粋の武蔵っ子です。中学高校はともに星野学園中学校、ならびに星野高校と、県下でも有数の私立の進学校に通っていました。

「かわいい女の子」が好きを貫く大久保選手は、ここでもかわいい女子の先輩に頼まれ、中学から高校を通じてバトントワリング部に所属。しなやかな体と豊富なスタミナが要求されるこの競技において、全国大会に出場するほどの輝きを見せました。

そんな大久保佑香選手は、ボートレース桐生で見たピット離れのカッコ良さから、ボートレーサーになる夢を持ちます。星野高校は9割以上が大学に入る進学校ということもあり、心配した親からも進学を進められましたが、大久保選手は自らの意志を通し、ボートレーサー養成所に一発で合格しました。


注目点その3:8万舟も演出の攻めるレース!

2021年5月21日にボートレース戸田でデビューした大久保佑香選手。「私は本当に下手」と謙遜しながらも、3ヶ月後の2021年8月15日には見事にボートレース桐生で初勝利を達成し、歓喜の水神祭を味わいました。

新人なので、もちろん6コース進入だった大久保佑香選手ですが、コンマ07トップスタートからの大胆なまくり差しで快勝。男子を含むほかのB1級選手5名を圧倒するレースで勝利し、3連単89,690円の大波乱の立役者となりました。

この後も、大久保佑香選手は小さくまとまることなく、攻めのレースを続けています。鮮烈だったのは2021年10月2日、ボートレース鳴門でのオールレディース戦でした。

このレースでは、A1級の寺田千恵選手がチルト3度で気合の全速戦を敢行。大久保佑香選手は展開が乱れたところを突き、2着でゴールします。この時、追いすがる寺田千恵選手を突き放すほどのうまさを見せ、4万舟の誕生に貢献しました。舟券への貢献という点からも、大久保佑香選手は2022年シーズンも要注目です。


2022年注目の若手選手/鰐部太空海

2人目の注目選手は、愛知支部に所属する鰐部太空海(わにべ・たくみ)選手、登録番号は5196番です。かなり印象に残る名前であり、どこかいかめしささえ覚えさせますが、本人はまさしく好青年で、「かっこよさもかわいさもある」ために女性のファンも増えつつある新人レーサーです。

名前の由来は、「大きな空と海のようになってほしい」というところから。ただ、画数が「大空海」では良くなかったため、1画多い「太空海」になりました。また、ヘルメットは名字である鰐部から発想し、鰐(ワニ)柄になっています。


注目点その1:愛知支部期待の20歳

鰐部太空海選手は、愛知支部でも伸びしろが期待されているルーキーレーサーでもあります。養成所リーグでの成績も優秀で、養成所チャンプとなった飛田江己(とびた・こうき)選手からも一目置かれていました。

そして、周りからの評価に違わず、鰐部選手はデビューからの半年の成績において、同期(128期)で最も優秀な勝率と2連対率を叩き出しました。今後のさらなる飛躍が見えてくる、力ある選手であることが窺えます。

大同大学大同高校時代は、剣道をやっていた鰐部太空海選手。3年時には団体戦の選手として、全国大会にも出場しました。このため、ボートレーサー養成所にもスボーツ推薦枠で応募し、見事に一発合格を勝ち取っています。


注目点その2:目標は池田浩二選手と平本真之選手

目標とする選手、尊敬する選手として、同じ愛知支部のSGタイトルホルダーである池田浩二選手と平本真之選手を挙げています。

愛知は蒲郡と常滑という、日本有数の人気水面を抱える土地。トップクラスの猛者も多く、劇的な成長につながる土壌があります。そうした場所だけに、鰐部選手もレーサーとして蒲郡水面でデビューできたのは、デビューから6ヶ月弱後のことでした。


注目点その3:デビュー60戦目で水神祭!

2021年5月28日、地元愛知のボートレース常滑でデビューした鰐部太空海選手。ボートレース三国で一度は先頭に立ちながら抜かれて2着の悔しいレースを経て、2021年11月14日、ボートレース江戸川において初勝利を達成しました。

デビューから60戦目での初勝利。頭の中には三国での失敗があったとのことですが、同じ失敗は繰り返さない大物ぶりを見せました。6号艇6コースからコンマ30スタートはトップスタートでこそなかったものの、専門記者をして「池田浩二みたいだ」と言わしめるすばらしいまくり差しでトップに躍り出て、その位置を守り切りました。

しかも、全国随一の難水面である江戸川での美技です。3連単6-1-2決着は67,290円まで伸び、本稿の筆者を始めとして「1Rから大波乱をお届け」に驚愕させられました。

その上、このシリーズで引いたモーターは2連対率23.93%、同じレースで最も数字の悪いハズレモーターでした。それでも突き抜けたわけですから、鰐部太空海選手の技術が、ほかのB1級選手5人を翻弄したといっていいでしょう。


ボートレーサーの成長を見届ける喜び

ボートレースは、様々な面で楽しみに満ちあふれています。そして、特に大きな楽しみのひとつとして挙げられるのが、「若い選手が夢を追って、ときに喜び、ときに苦しみ、それでも前を向いて進んでいく姿を応援できる」点です。

今回紹介した大久保佑香選手と鰐部太空海選手は、技術もルックスも、スターになれる可能性に満ちています。無論、それだけが応援する理由になり得るわけではありませんが、入り口として触れやすく、好感の持ちやすい新人選手といえるでしょう。

まだまだ大変な状況の全世界、そして2022年のボートレース。そのなかにあって、激しい戦いの舞台へ身を投じる若き才能を応援することは、生活に希望の灯火を取り入れるという意味でも、とても喜ばしいものになるでしょう。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。