【ゆるキャラ】大出世もアリ!?ボートレース場(競艇場)の名物マスコットキャラ

ボートレース(競艇)の魅力を聞かれたら、いくつもの答えが浮かびます。レースの迫力、ボートレーサーの人間的魅力、さらにはギャンブルとしての稼ぎやすさを挙げる方もいるかもしれません。

2022年現在も快進撃を続けるボートレースにおいて、実は上で挙げた内容とは別の「特徴といえるポイント」があります。

それが、全国に24場あるボートレース場の「マスコットキャラクター」です。この記事では、「ボートレース場公式のゆるいマスコットキャラ」にフィーチャーし、「こんなところも面白いボートレース」という観点から紹介していきます。

目次


ボートレース(競艇)はマスコットキャラクターにも魅力あり

ボートレースに限らず、各公営競技やスポーツ競技には、マスコットキャラクターが数多く存在しています。

公営競技で最も有名なのは、中央競馬(JRA)の「ターフィー」でしょう。初代は元ディズニーのデザイナーによって制作されたポップなキャラクターでしたが、2004年に株式会社サンリオとの共同企画で生まれた2代目は、馬の愛らしさを全面に押し出したゆるキャラになりました。

また、この2代目はJRA発足50周年で生まれたために「ターフィー☆50」と表記されていましたが、ファンからの評判が良好だったこともあって、登場から数年後には正式にターフィーの名前を受け継ぎました。

スポーツ競技のマスコットとしては、日本プロ野球に所属する12チームのマスコットが、地上波テレビへの露出機会もあって知名度が高い傾向にあるでしょう。

特に、東京ヤクルトスワローズの「つば九郎」、阪神タイガースの「トラッキー」、中日ドラゴンズの「ドアラ」、オリックス・バファローズの「バファローベル(バファローブルとの兄妹ペア)」といった面々は人気者として知られています。


全24場のマスコットキャラクター一覧

ボートレース全24場のマスコットキャラクターは、各時代の文化に影響を受けた変遷を経て、2022年現在にたどり着いています。いったいどのようなキャラたちがいるのか、以下に列挙してみましょう。

桐生:ドラキリュウ
戸田:ウインビー&ウインク
江戸川:ラリー&バディー
平和島:ピースター
多摩川:ウェイキー&リップル
浜名湖:スワッキー&クロッキー&ローリー
蒲郡:トトまる(ほか多数)
常滑:トコタン
津:ツッキー(ほか多数)
三国:カニ坊
びわこ:ビナちゃん&ビーナスちゃん
住之江:ジャンピー
尼崎:センプル・ピンクル・ぶるたん
鳴門:なるちゃん
丸亀:スマイルくん
児島:ガァ〜コ(ほか多数)
宮島:モンタ&モミジ
徳山:すなっち
下関:シーボー&シーモ
若松:かっぱくん(ほか多数)
芦屋:アシ夢
福岡:ペラ坊&ペラ美
唐津:か・らっキー
大村:ターンマーク坊や

ずらり24場から勢ぞろい!

しかし、彼らを個別に紹介していたら、とんでもなく大きな記事になってしまいます。

そこで、当記事ではイチオシのマスコットキャラクターを3つ選抜し、各項目で紹介していきます。

なお、最近のボートレースは平和島の「モータークイーン」や多摩川の「静波まつり」さんなど、アニメベースの美少女コンテンツを展開しているケースも増えてきました。

さらに、ボートレース振興会による神尾楓珠さん、中村獅童さん、土屋アンナさんといった豪華なメンバーが登場するCMも好評で、年度をまたいで新シーズンに突入しています。

しかし、これらはまた別個の魅力があるため、今回はあくまでゆるキャラとしてのマスコットにフォーカスを絞りました。美少女やCMといったマルチメディア展開は、また別の記事にて特集していきます。


ボートレース平和島/P☆STAR(ピースター)

ボートレース平和島のマスコットキャラクターは、クジラをモチーフにした「ピースター」です。正式な表記は「P☆STAR」ですが、平和島公式やレース名での使用を含め、カタカナ表記で見かけることが多いキャラと言えるでしょう。

見た目的には「ウシシ」と笑っているクジラなピースター。ゆるキャラというにはインパクトが勝つかもしれませんが、実はピースターの本領はツイッターでこそ発揮されます。

「どん、どん、どぎゃぽけほえええっ~っつ!!!」

絶叫を超えて奇声。いっそアフレコ選手権をやってほしいレベルの悲鳴。これはピースターくん、すなわちボートレース平和島の公式ツイッターアカウントなのですが、フライングが起きるたびに「のたうち回る」のが恒例行事になっています。

もちろん、一般戦でも1号艇がフライングを犯したら大規模な返還が発生し、ファンも主催者もダメージを受けるわけですから、叫びたくなる気持ちもあるでしょう。

その役目をギリギリゆるキャラなピースターにさせることで、「絶妙なゆるさ」を達成しています。ユニークなネット戦略ですし、彼の悲鳴が響くたびに「おっ、平和島で誰かフライングやらかしたな」と、気になってしまうようになるのです。


ボートレース常滑/トコタン

ボートレース常滑のマスコットキャラクターが、招き猫の「トコタン」です。全24場のなかでも際だってキャッチーな絵柄であり、いかにもマスコットという風情が漂います。

実は、日本全国で見られるずんぐりむっくりな貫禄ある招き猫は、愛知県常滑市が元祖と言われています。昔はもっと本来のイエネコに近い、スレンダーな招き猫だったのです。

それが今では、「常滑招き猫」がスタンダードになりました。事実、常滑市は招き猫の生産量第1位にも輝き、街中のあちこちに招き猫があり、ボートレース常滑本場などの一部のスポットには巨大招き猫が鎮座しています。

そんな常滑らしさにあふれたトコタンは、ボートレース常滑のマスコットキャラクターとして長らく活躍していましたが、2014年の常滑市制60周年を記念して「常滑市の公式マスコットキャラクター」に昇格しました。

いかに公営競技として常滑市が関わっていたスポーツのキャラクターだったとはいえ、これは異例中の異例といえます。

また、トコタンの人気は非常に大きかったため、同じく2014年にはボートレース常滑が周年競走の名称を変更。「水の王者決定戦」「全国争覇特別競艇」「全国争覇特別競走」「マーメイドグランプリ」と変遷してきて、ついに「トコタンキング決定戦」へと改名し、2022年現在にいたります。

トコタンは単にボートレース場のPRをするにとどまらず、常滑市という6万人弱の顔を務め、ボートレース常滑の誇りになったすごい招き猫、と言うことができるでしょう。


ボートレース大村/ターンマーク坊や

「おや、どこかで見た覚えのあるキャラクターだな?」

そんな気持ちになった方も多いかもしれません。もちろん、これはボートレース大村のマスコットキャラクター、「ターンマーク坊や」で間違いありません。ほかと混同していないことを保証します。

その謎を解く鍵は、ターンマーク坊やのデザインを担当した方にあります。それはイラストレーターの原田治さん。1946年に生まれ、2016年に亡くなるまで、数々の有名な作品を残しました。代表作として、「ミスタードーナツ」「カルビーポテトチップス」「日立のエアコン『白くまくん』」のイラストが挙げられます。

「全部同じ人なんだ!」と思われたかもしれません。そうです。スッと受け入れられる、愛嬌のあるタッチ。それが原田治さんの作風であり、ターンマーク坊やにもその魅力が存分に込められています。

競艇発祥の地、大村。2018年には施設改善によって「発祥地ナイター」が始まり、ボートレース人気けん引の一翼を担うこのボートレース場がシンプルで愛されるマスコットキャラクターを持っていることは、ボートレース全体にとっても良い影響を与えてくれるのかもしれません。


推しマスコットから始めるボートレース

ボートレースの魅力は、とても一言で語りきれるものではありません。それは各要素の魅力もそうですが、あらゆるポイントが「推せる」という事実も大きいといえるでしょう。

全24場あるボートレース場のマスコットキャラクターは、そうした入り口として、あるいはボートレースをより好きになるブースターとして、大いに適した存在です。

「好きこそものの上手なれ」という言葉のとおり、ボートレースにまつわる要素で好ましい内容を増やすことは、きっとあらゆる面での好意的な効果を生むことになるでしょう。

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