2022年最初のSG開催となった、「ボートレースクラシック2022(大村競艇SG)」。競艇発祥の地たるボー
競馬、競輪、オートレース、そしてボートレース(競艇)。日本にある公営競技は、その多くが戦後から新しい歴史を歩み始め、その年月を重ねるごとに、明るく健全なアミューズメントになるためのアピールとその努力を続けてきました。
そうした営業努力の代表的な成果のひとつが、ボートレース多摩川のイメージキャラクターである「静波まつり」さんです。
2013年という早い段階、それこそまだ「ボートレース」が「競艇」とだけ呼ばれていたころから活動を開始した彼女は、2022年の今、さらなる人気と知名度を積み重ねる絶対的な存在になりました。
多摩川を象徴する是政水面の美しき象徴である静波まつりさん。当記事では、彼女を知らない人にもどういう存在なのかわかるように、またすでに知っている人にもさらに楽しめるように、あらゆる角度から解説していきます。
目次
- 「静波まつり」さんってどんなキャラクター？
- ボートレース多摩川の美少女「静波まつり」さんの3つの魅力
- 魅力①／全公営競技の美少女キャラでも屈指の知名度
- 魅力②／ボートレース多摩川との高いシナジー効果
- 魅力③／2次元と3次元の壁を超えたパフォーマンス
- 静波まつりさんからボートレース(競艇)に触れてみるのもヨシ！
「静波まつり」さんってどんなキャラクター？
静波まつりさんとは、いったいどのようなキャラクターなのか。基本的な部分から、おさらいしていきましょう。
全国に24あるボートレース場。そのなかでも「日本一の静水面」と謳われるほど静かな水面を持つのがボートレース多摩川であり、その静かな多摩川水面をモチーフとして生まれたイメージキャラクターが、「静波(しずなみ)まつり」さんです。
【パーソナルデータ】
● 名前：静波 まつり
● ふりがな：しずなみ まつり
● 活動開始：2013年
● 由来：日本一の静水面多摩川と地名の是政の「政(まつりごと)」から
● 愛称：まつりちゃん、まちゅり
● 年齢：不詳
● 誕生日：6月9日(ボートレース多摩川と同じ)
● 血液型：B型
● 身長：158cm
● 職業：アイドルレーサー
● 趣味：お風呂、ボート観戦
● 好きな食べ物：ポップコーン、フルーツタルト
● 性格：穏やかさの内に秘める負けん気を併せ持つ
このように、細かなデータまで整えられているのが特徴ですね。また、その内面を存分に活かしていることも、彼女をしてボートレースで最も有名な美少女、ならびに多摩川の顔役としての地位を不動のものとしました。詳しいことは後述していきましょう。
上記にも記載されているとおり、名前の由来はいかにも多摩川。波のほとんど起きない静水面に加え、「東京都府中市是政」という立地になぞらえて、「静波まつり」という名前が完成しています。
ボートレース多摩川の美少女「静波まつり」さんの3つの魅力
SG優勝戦の重圧は、もちろん優勝が掛かった大一番だからであるのは間違いありません。数千万円クラ
静波まつりさんの大まかな情報を把握したところで、なぜ彼女はボートレース全体を通して愛されているのか？
数多くの公営競技や自治体が取り組む、萌えキャラやゆるキャラの取り組みのなかでも、なぜこうも成功できたのか？
こうした問いへの根源的な回答となる、静波まつりさんの魅力について、大きく分けて3つのポイントから解説していきます。そこには、単にかわいいキャラクターを創造するにとどまらない、関係者の多大な努力がありました。
魅力①／全公営競技の美少女キャラでも屈指の知名度
静波まつりさんは、誕生から約10年経っても先進的な「美少女キャラクター」なだけではありません。あらゆる公営競技を通じて、そのキャラクター性が認められているとともに、巧みにその活動を展開しています。
一例として、人気イラストレーターの「富岡二郎」さんの起用などは、ボートレース多摩川がコンテンツビジネス面で上手く立ち回っている証のひとつといえるでしょう。
富岡さんは、セガの人気カードゲーム「三国志大戦」や数多くのライトノベルの挿絵を手掛けているだけあり、時代が変わっても色あせない「かわいいキャラクター」を描けます。
この不朽性が担保されることで、静波まつりさんそのものがひとつの事業として独立して動き、優良な収益資産となっている点は、特筆に値するでしょう。
参考資料1：富岡二郎さんの公式ツイッターアカウント – Twitter
https://twitter.com/tomioka2/
参考資料2：富岡二郎さんによる新規イラスト告知ツイート – Twitter
https://twitter.com/tomioka2/status/813682433312731140
魅力②／ボートレース多摩川との高いシナジー効果
静波まつりさんの魅力として、ボートレース多摩川の性質やマーケティング手法と、絶妙にマッチしている点も挙げられます。
ボートレース多摩川は、静波まつりさんを全面的に押し出しています。今でこそ美少女キャラが表舞台に出てくることは多くなりましたが、2013年当時からこのスタンスが変わらないのは、関係者の先見の明が光るところでしょう。
もちろん、その背景にはアニメ『らき☆すた』と久喜市鷲宮(旧鷲宮町)や、『ガールズ&パンツァー』と大洗町のような「聖地ビジネス」の成功もあったでしょうが、それとは一線を画すコンテンツビジネスの打ち立て方が功を奏したといえます。
この項目の画像でもわかるとおり、施設内には昔ながらの多摩川グッズもあるものの、それ以上に多種多彩な静波まつりさんグッズが企画・作成され、ゲストがショップに来る土壌をつくりあげました。
「彼女は私たちとともに歩むイメージキャラクターである」というスタンスは、決して通り一遍の「萌え商売」ではない、確固たる戦略あってのことだと感じられます。
こうした取り組みは、インターネット中継において、より顕著です。ボートレース多摩川のレース中継を見たならば、必ずや静波まつりさんのキュートな姿、そして声に遭遇することになるでしょう。
場内カメラを見れば、やはり静波まつりさんの美しいフォルム。以前よりボートレース多摩川のマスコットキャラクターとして活躍していた、カワセミモチーフの「ウェイキー」および「リップル」との共存を行いつつ、華々しさを向上してくれています。
魅力③／2次元と3次元の壁を超えたパフォーマンス
静波まつりさんは、見ればわかるとおりにイラストレーション、すなわち2次元の存在です。しかし、今やVTuber(バーチャルYouTuber)やメタバースといった文化が、次元の壁を限りなく薄くしています。実際、静波まつりさんも独自のチャンネルを持っているほどです。
ただ、そうした最近のムーブメントのみならず、静波まつりさんは「3次元の存在」としても間違いない地位を築いてきました。
プロコスプレイヤーの「えなこ」さんをご存じでしょうか？
元はアイドルグループ「パナシェ!」のメンバーとして活動していましたが、同グループの解散後に一度は引退し、しかしファンの要望を受けてプロコスプレイヤーとして復帰した異色の経歴の持ち主です。
2021年には内閣府から「クールジャパン」のアンバサダーに選ばれるなど、非常に広範な活躍によって「年収1億円を突破したコスプレイヤー」として、世界中で知られるまでになりました。
えなこさんはプロゲーマーの彼氏との同棲が報道されましたが、その人気はなお衰えを知りません。単なるアイドル的人気でなく、彼女のタレント性、プロフェッショナル観が認められている証左でしょう。地上波テレビでもたびたび見かけるのは、「単なる色物」にとどまらなかった勲章です。
そうした彼女の活動の一環が、ボートレース多摩川公式アンバサダーなのです。表彰式や各種イベントの場において、クオリティの高い「静波まつり」さんのコスプレを披露してくれています。
静波まつりさんの身長が先ほど述べたとおりに158cm、えなこさんが公称している身長が154cmなので、「静波まつりさんが画面から抜け出てきたような姿」に仕上がっている点も、「3次元コンテンツとしての『静波まつり』ブランド」の向上に一役買っているでしょう。
ここまでのメディア展開は、ほかのマルチメディアコンテンツを指差し数えて考えても、実に珍しい部類ではないでしょうか。静波まつりさんが、いかにボートレース多摩川、ひいてはボートレース全体において、重要度の高いコンテンツになったかが窺えようものです。
静波まつりさんからボートレース(競艇)に触れてみるのもヨシ！
ボートレースの入り口は、決してひとつだけではありません。ボートレーサーがかっこいい。ボートレースそのものが面白そう。家族が好きで、連れていってもらって。6艇に固定されているから、当たりやすそう。あるいは、儲かると聞いたから。
あらゆる入り口のなかには、今回紹介したような「静波まつりさんがかわいかったから」というのがあってしかるべきですし、「えなこさんのファンだから」でも良いでしょう。
それでこそ、静波まつりさんというイメージキャラクター、そしてえなこさんという公式アンバサダーが任命されている価値があるというものです。かわいいものを愛でて、かっこいいものに魂を震わせる。それもまた、ボートレースの楽しみ方です。
2022年4月現在、新型コロナウイルスの影響もあって、場内イベントを中心とした施策が大幅に制限されているのが残念なところです。
その代わり、静波まつりさんの特性を生かしたインターネットでの活躍が見られるため、あらためて多摩川の中継を見てみるところから始めると、人の目を気にせずにゆったりと楽しむことが可能でしょう。
是政に舞い降りた、静かなる波の天使。それが静波まつりさんです。今や美少女コンテンツは本邦の宝であり、また同時に世界に誇るボートレースをPRするキャラクターとして、彼女はこれ以上ない存在なのです。
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