2022年のボートレースも、いよいよ最初の山場を迎えました。SG競走「ボートレースクラシック」の開
ボートレースオールスター。正式名称「笹川賞競走」。競艇の時代からボートレースの今にいたるまで、最高峰の戦いが繰り広げられる誉れ高きSG競走のひとつです。
過去5年の優勝選手は、石野貴之選手、中島孝平選手、吉川元浩選手、篠崎仁志選手、峰竜太選手と、人気も実力も兼ね備えた名前がずらり。ファンの人気投票が決め手となるこの開催。今年もまた、実力もレースぶりもド派手なレーサーたちが集結するでしょう。
2022年のボートレースオールスター。果たして、今回はどのような戦いになるのか?
この記事では、今回のボートレースオールスターを引っ張るであろう注目選手情報を筆頭に、開催されるボートレース宮島の水面特徴、さらには新型コロナウイルス対策に関連した入場規制の情報をお伝えします。
いずれも開催を楽しみ、舟券予想の精度を押し上げ、要所で役立つこと請け合い。ボートレースオールスターのおともに、ぜひ何度でもお読みください。
目次
- 2022年のボートレースオールスターも人気と実力を兼ね備えた選手がずらり!
- 2022年のボートレースオールスターはボートレース宮島で開催!
- 2022年のボートレースオールスターの舞台!宮島水面の特徴を知ろう
- 重要!ボートレースオールスター2022(宮島競艇SG)は入場制限があります!
- 2022年のボートレースオールスターの注目選手6選!
- 注目選手①/毒島誠(4238/群馬)
- 注目選手②/白井英治(3897/山口)
- 注目選手③/瓜生正義(3783/福岡)
- 注目選手④/丸野一樹(4686/滋賀)
- 注目選手⑤/桐生順平(4444/埼玉)
- 注目選手⑥/遠藤エミ(4502/滋賀)
- 激戦必至の人気選手が集うボートレースオールスターを全力で楽しむ
2022年のボートレースオールスターも人気と実力を兼ね備えた選手がずらり!
「笹川賞」として親しまれてきたこのビッグタイトル。2014年から「ボートレースオールスター」の通称がついて、さらにその魅力が一般的に知られるようになりました。
2003年、平和島開催にて大激戦となった優勝戦。2013年はコース取りからバチバチの野心がぶつかりあいました。さらに古くからのファンにとっては、先年に引退したレジェンド今村豊選手にとってのビッグレース初Vとなった、1984年の笹川賞が思い出深いようです。
ファン投票が出場の成否を握るボートレースオールスター。ライトファンからコアファンまで、多くの支持を集める選手でなければ、この大舞台に出場することは叶いません。
そして、ファンはレーサーの腕のみならず、人格、歴史、エピソードまでを含めて惚れ込み、清き1票を投じるのです。
過2022年のボートレースオールスターはボートレース宮島で開催!
2022年のボートレースオールスターは、広島県廿日市市にあるボートレース宮島(宮島競艇場)での開催です。まさしく宮島に向かう玄関口にあるボートレース宮島。公式には厳島神社と呼ばれ、安芸国一宮にも指定されている神社を有するかの島の加護は、どの選手にもたらされるか。
そんなシリーズ展望を考えるにあたって、知っておきたいポイントがあります。すなわち、宮島の水面がどのようなものであるかという点と、今回の開催にあたって実施される入場規制についての情報です。それぞれ項目別に分けて、見ていきましょう。
2022年のボートレースオールスターの舞台!宮島水面の特徴を知ろう
ボートレースの的確な予想、ならびに安定感のある予想を続けるにあたっては、全24場の水面の把握が重要です。
もちろん、受験勉強のように、すべてを暗記する必要などありません。開催にあわせて、都度その情報を見直し、「そうだったそうだった」と記憶の棚を開ければ良いのです。その材料を、この項目では提供しましょう。
宮島水面の特徴は、シンプルにまとめるならば、次の3点に集約されます。
- 晩春から初夏にかけての宮島は向かい風が多く、イン艇やや不利センター艇有利
- 干潮と満潮の差が大きいうえ、潮汐の影響で道中の逆転も多い
- オリジナルタイムの活用が舟券勝敗の鍵を握る
まとめてみるとシンプルですが、非常に重要な情報です。たとえ舟券を買わないにしても、こうした豆知識が頭の中にあることで、選手たちの駆け引きがよりダイナミックに感じられ、楽しさが倍増するでしょう。
3点を簡単に解説します。まずは風向き。宮島のホーム向かい風は、ボートレースのセオリー通りにイン不利、アウト有利に働きます。とりわけ4コース進入のカド一撃が起きやすくなるため、直前情報における風向きと風速の確認は欠かせません。
次に、潮の満ち引きです。ボートレース宮島は瀬戸内海に作られたコースであるため、必然的に満潮と干潮による潮位の上下が発生します。この差がほかの海面コースと比べてもかなり大きい部類になるため、慣れていない選手はスタートタイミングが取れず、また2マークでの向かい潮の攻略に手こずる事態が発生します。
最後の3番目は、ボートレース宮島独自の施策です。全24場において、展示航走における展示タイムは一般に公開されていますが、宮島においてはこれに加えて「まわり足タイム」「直線タイム」「一周タイム」を公開しています。
上記の詳細なデータを予想に組み込むことで、各艇のエンジン整備の状況、および宮島水面に適合できているかどうかが一目でわかるため、より的中に近づくことができるでしょう。
重要!ボートレースオールスター2022(宮島競艇SG)は入場制限があります!
ボートレース宮島における、入場規制の情報です。2022年5月中旬現在、2年間続いた世界的な新型コロナウイルスの大流行は、ひとまず安定期に入った状況です。
「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」といった国レベルでの発令も全国的に解除され、あらゆる物事が落ち着きを取り戻しつつあります。
しかしながら、新型コロナウイルスが消えてなくなったわけではありません。新規の陽性患者は、今なお全国的に報告されています。こうした情勢を鑑みても、世界的な潮流はウィズコロナ、ないしアフターコロナへ移行しつつあるといえるでしょう。
また、新型コロナが再び流行、さらには新たな強毒性の変異株の出現がないとは限りません。ボートレースの興行にとっても、新規陽性者の出現は開催打ち切りにつながりかねない危険な事態です。
したがって、ボートレース宮島では、多くの人出が予想される今回のボートレースオールスターを開催するにあたり、一部の開催日で入場規制を行うことで決定しました。
参考記事:ボートレース宮島をご利用いただくファンの方へのお願い – ボートレース宮島
https://www.boatrace-miyajima.com/covid.html
また、上記記事にもあるとおり、今なお「入場時の検温(および37.5度以上の体温の方の入場禁止)」「入場時から場内滞在中のマスク着用の義務」など、多くの感染拡大防止対策を実施しています。
そして、今回のボートレースオールスターでも、特に多くの人流が予想される準優勝戦開催日である5日目(5/28)、および優勝戦開催日である最終日(5/29)の両日に関しては、入場希望者の事前抽選が行われ、すでに当選者には入場許可証となる当選ハガキが発送されました。
よって、この許可証を持参していない状況。すなわち事前抽選に応募していなかったり、当選したが当日許可証を持っていなかったりした場合には、ボートレース宮島の本場内へ入ることができません。
さらに、1日目(5/24)から4日目(5/27)までにおいても、場内の滞留人数が2,000名を超える場合は、速やかに入場規制を行う旨が発表されています。外向発売所においても500名を限度に入場規制をする旨が、あわせて記載されました。
参考資料:よくある質問 – ボートレース宮島
https://miyajima-entry.com/qa3.pdf
現状、新型コロナウイルスがインフルエンザよりも危険で高い感染力を持つ代物である点に変わりはありません。できればステイホームで観戦と応援を行い、もし現地へ赴く場合は万全の準備をし、本場では係員の方々の指示に従いましょう。
2022年のボートレースオールスターの注目選手6選!
お待たせしました。2022年のボートレースオールスターにおいて、「ファンに愛された主役」が誰になるのか。それにふさわしいと考えられる注目選手について、本項目では取り上げていきます。
その人数は6名。ボートレースといえば、やはり6艇。年末のボートレースグランプリもまた上位6名がシード権を得ることからも、この6という数字からは離れられません。
かくして、ぜひともシリーズを通じてその戦いぶりに注目したいスターレーサー6名を、さまざまな基準から選び出しました。
もちろん、ボートレースオールスターに出場している選手は、誰もが多くのファンを持ち、あらゆる人々を魅了させる走りができる逸材ばかりです。ここで挙げた6名以外にも、誰もが輝ける実績や腕前を持っていることを、あわせてご承知おきください。
注目選手①/毒島誠(4238/群馬)
2022年のボートレースオールスター。ファン投票第1位を勝ち取ったのは、群馬の毒島誠選手でした。
今年(2022年)は年明けから「全日本王座決定戦2022(芦屋競艇G1)」を制し、高いパフォーマンスを見せている毒島選手。ナイター開催にとても強いという評判を超えて、デイ開催でも王の気風があるところを披露したといえるでしょう。
これまで勝ち取ったSG競走の数は7つ。紛れもなく、超一流のボートレーサーであることは疑いようもありません。全24場のうち江戸川以外の23場で優勝歴があり、宮島でも3回の優出と1回の優勝を経験しています。
この1回が、宮島において行われた鳴門の周年競走、「大渦大賞in宮島2015(宮島競艇G1)」だったわけですから、あらためて大レースでの強さに舌を巻くしかないでしょう。
ボートレーサー人生で初めてのファン投票第1位。人気も実力も遙かなる高みへ。これにより、初日のドリーム戦でも1号艇をゲットしています。8度目のSG制覇へ向けて、群馬の至宝の戦いが始まります。
注目選手②/白井英治(3897/山口)
関門のホワイトシャークこと、山口の白井英治選手。卓抜したその技術はなおも健在であり、2022年のボートレースオールスターにおいても優勝候補と目されています。1976年10月15日生まれの45歳。ついにマスターズに参加する資格も獲得しました。
すさまじい勝率を叩き出す白井英治選手が、今までに優勝したSG競走が2回であることは、少し意外かもしれません。しかし、年に数回しかないSG競走です。1つ優勝するだけでも十分な栄誉であることを考えれば、それだけ誰もが望み、そして夢破れる至高の戦いであることが、あらためてわかってきます。
白井選手は山口支部の所属であり、このために広島県に立地するボートレース宮島は、同地区のボートレース場ということになります。ほかの地区のコースよりは、勝手知ったる水面といえるでしょう。
実際に、あっせんを受けた節数も他地区の水面に比べてわずかに多く、宮島には32節参戦して10回の優出と5回の優勝を達成しました。うち2回はG1競走。「宮島モーターボート大賞2006(宮島競艇G1)」と「中国地区選手権2008(宮島競艇G1)」です。
宮島水面における当地勝率は7.71。これは先に紹介した毒島選手を上回ります。超一流と断じるほかないハイアベレージは、SG競走においても威力を発揮することでしょう。
注目選手③/瓜生正義(3783/福岡)
正義のヒーローはいっそう強く輝く。福岡の瓜生正義選手が、昨年末の「ボートレースグランプリ2021(住之江競艇SG)」の優勝戦で見せた華麗にして強烈なツケマイは、末永く語り継がれることでしょう。2016年に続く2度目の1億円ゲットは、当然の報酬とさえ言えるかもしれません。
コースを選ばず、モーターの整備技術も絶品。宮島にも18節参戦して、5回の優出と3回の優勝の経験があります。当地で積み上げた勝率は7.62、3連対率にいたっては70.4%にも及ぶ強さ。瓜生選手を3連単でまるで切り捨ててしまうのは、相当に勇気がいる行為になるでしょう。
また、宮島での3回の優勝のなかには、「宮島チャンピオンカップ2017(宮島競艇G1)」が含まれていることにも、ぜひ注目したいところです。
すでに伝説級の活躍をする瓜生正義選手ですから、SG競走11回の優勝という大記録が、12回に更新される可能性は十二分にあることは、誰にも否定できません。
一時はとてつもない不調となり、活きのいい若手が台頭する福岡支部所属ということも手伝って、「瓜生もこれで終わりか」とささやかれたこともありました。ですが、「正義のヒーロー」は、その異名どおりに挫折の向こう側に復活の輝きを見せたのです。
いつだって、ヒーローはあきらめません。瓜生選手の走りには、まさしくその光輝が満ちています。ボートレースを知らない人がいれば、まずは彼を追いかけてみるといい。そのようにおすすめできる名選手のひとり、それが瓜生正義選手なのです。
2注目選手④/丸野一樹(4686/滋賀)
滋賀支部最大の成長株にして、SG制覇の期待がかかるレーサー。この表現は、たとえ多士済々の滋賀支部にあっても、やはり丸野一樹選手こそがふさわしいといえるでしょう。
1991年8月5日生まれの30歳。ようやくルーキーシリーズを卒業したばかりにもかかわらず、すでにG1競走を5つも制している才覚は、艇界を担えるタレントであることを証明しています。
「今こそ、SG戴冠を」
ファンも願う。滋賀支部の仲間も願う。何より、本人こそが一番強く願っています。後段で紹介する、同じ滋賀支部で女子選手の遠藤エミ選手は、「ボートレースクラシック2022(大村競艇SG)」で女子レーサーとして初めてのSG競走制覇という歴史的快挙を成し遂げました。
終わってみれば、「2022年は滋賀の年」になるかもしれません。そう、丸野一樹選手が、このボートレースオールスターを席巻するようなことがあれば。若き力の挑戦は、あらゆる意味で要注目です。
注目選手⑤/桐生順平(4444/埼玉)
埼玉の桐生順平選手は、ゴールデンルーキーとして戦い、今なお成長を続けている埼玉支部の柱石です。1986年10月7日生まれ。35歳から36歳になる2022年、ボートレーサーとして充実期を迎えつつあります。
SG制覇3回、G1制覇14回。4444という覚えやすい登録番号も相まって、今の艇界の顔の1人とさえ言えるかもしれません。
とりわけ、昨年2021年は復活の年でもありました。2020年が案外の結果に終わったとささやかれた桐生選手。それでも一般戦とG3競走を計3つ制していたのですが、彼ほどのポテンシャルを持っていると、やはりこれだけでは物足りないと映ったのです。
しかし、2021年は年明けから一般戦を2つ制し、2月には「関東地区選手権2021(多摩川競艇G1)」を制しました。終わってみれば、8つもの開催で優勝。うち3つはG1競走で、4月には「宮島ダイヤモンドカップ2021(宮島競艇G1)」も勝ち取りました。
同年に稼いだ賞金額は、約1億1611万円で賞金ランキング第7位。逆に言えば、あと一歩でグランプリのシード権争いに敗れたともいえます。
ならば、SG制覇によって、今度こそ最高の舞台へという気持ちは強いでしょう。昨年はG1を制した宮島の水面で、今年はSGの至宝へと手を伸ばします。
注目選手⑥/遠藤エミ(4502/滋賀)
すでに先の項目でも述べましたし、ほかの記事でも数多く語られましたが、滋賀支部の遠藤エミ選手は、無論、このボートレースオールスターにおいても注目でしょう。彼女こそ新たな歴史の扉を押し開いた、偉大なトップレーサーになったわけですから。
2022年のボートレースクラシック。競艇発祥の地であるボートレース大村の発祥地ナイターで、その偉業が成し遂げられた事実。何やら示唆的な、奥深いものさえ感じさせます。
女子が男子に劣っているわけではない。すぐれた技量をもってすれば、必ず歴史は変えられる。このシンプルにして究極の事実を、日本中に知らしめた優勝でした。
しかし、遠藤エミ選手の戦いは、そこがゴールではありません。むしろ、この偉業をスタートとして、新たな戦いが始まりました。今回のボートレースオールスターもまた、そのひとつといえるでしょう。
宮島では2回の優勝経験があり、いずれも女子戦でした。そのうち1回は優勝戦で4コースからのまくり勝ち。遠藤エミ選手の勝負強さを如実に表しています。
ただ、今回のボートレースオールスター、少々条件が悪いなかで本番を迎えることになりそうです。2022年5月15日(日)、江戸川開催にて、準優勝戦の断然本命ながらも痛恨のコンマ01のフライング。
これで「オーシャンカップ2022(尼崎競艇SG)」後からF休みとなり、「レディースチャンピオン2022(丸亀競艇PG1)」と「ボートレースメモリアル2022(浜名湖競艇SG)」に出られなくなってしまいました。
当然、ボートレースオールスターでは、このF1を背負っての戦いになります。万一にも再度のフライングがあれば、休み期間が大きく加算される現実。かなり厳しい戦いになるでしょう。そうした観点からも、遠藤エミ選手がどこまで「追われる者」としてギリギリを攻められるかが、注目ポイントのひとつになりそうです。
激戦必至の人気選手が集うボートレースオールスターを全力で楽しむ
愛知支部において、日に日にその存在感は増すばかり。ダッシュ戦でも強いところを見せられるのが、
SG競走。それは、あらゆるボートレーサーが目指す夢舞台であり、たった1人にだけ許される「SG優勝」の輝きを目指し、一流の選手たちが激闘を繰り広げるバトルフィールドです。
数多あるSG競走のなかでも、このボートレースオールスター、すなわち笹川賞は、ファンの意向が最も反映されやすいぶんだけ、応援の熱も最高潮に達するのは間違いありません。
今なお世界的な流行病の影が落ちるなかではありますが、ルールをしっかりと守りながら、命を懸けて走る選手たちを応援していきましょう。誰にとっても、その水面には間違いなく美しい夢が浮かんでいるのですから。
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