【ファンサービス】競艇(ボートレース)はバレンタインもサービスタイム

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競艇(ボートレース)の魅力は、レースだけではありません。一定の縛りのもとで行われる企画レースや、各地の個性が出るイベントは、現地来場の大きな動機になりえるものでした。
イベントは季節のトレンドを積極的に取り入れ、クリスマスやハロウィンやバレンタインデーといった催しを楽しく反映しています。
そうした特殊な形態のレース情報やイベント情報について、2021年の最新事情をお伝えするとともに、これまで実施された代表的な実例を見ていきましょう。


競艇(ボートレース)の企画レースやイベントは大きな魅力

競艇(ボートレース)そのものが、とても楽しくエキサイティングな競技です。それを前提として、よりカスタマーファーストを徹底し、積極的な集客施策として行われているのが、各種の企画レースやイベントです。
企画レースは、例えば必ずインに強いA1級選手が入るために予想がしやすかったり、逆にセンターにA1級選手が入るために高配当が予感されたりと、競艇場(ボートレース場)によって違うのが特色です。
また、企画レースは定常のものから季節や開催に応じたものまで多種多彩で、競艇の楽しみ、ひいては予想の楽しみが大いに広がるでしょう。
イベントはさらに種類が多く、競馬・競輪・オートレースの選手を招いてのトークショー、お笑い芸人さんの爆笑ライブ、プロを呼んでのマジックショー、有名な予想家やライターによる予想会などが定番です。
一方、上記のような枠組みに当てはまらない独特な試みもあります。その代表格が、今回紹介するバレンタイン企画のような季節モノのイベントになるでしょう。
このほかにも、選手たちによるオープニングセレモニーや勝利者インタビュー、そして優勝者インタビューなどもファンから根強い人気のあるサービスにして、競艇場が主催するイベントであるともいえます。


新型コロナウイルスの感染拡大が多くのファンサービスの機会を奪った

しかしながら、2020年の春ごろから、2021年2月中旬の現在にいたるまで、新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中で猛威を奮っています。日本もまた例外ではなく、大都市圏ではなおも緊急事態宣言の発出が続いている状況です。
3密を避けなければならず、また競艇場(ボートレース場)でも選手など関係者の感染事案があることから、来場者が多く集まればクラスター感染の発生するリスクを検討しなければならないでしょう。
結果として、各地でファンサービスとしてのイベントは、ほぼすべて中止になっています。ひとつの経済圏を確立していただけに、これはとても大きな痛手といえるでしょう。


2021年の各ボートレース場の気になる取り組み一覧

かかる状況下において、競艇場(ボートレース場)はどのような催しに取り組んでいるのでしょう。2021年2月14日(日)、本来であればバレンタインデー関連のイベントで盛り上がるであろうこの日。全24場のイベントでは、主に以下のような内容が企画されています。

桐生:バレンタインに開催なし&次節におせんべい詰め合わせプレゼント
http://www.kiryu-kyotei.com/modules/info/?storyid=1144
戸田:戸田プリムローズ2021(戸田競艇G1)にて新型コロナウイルス陽性事案発生のため、無観客開催
https://www.boatrace.jp/owpc/pc/race/assen?jcd=02&hd=20210213
江戸川:油そば発売&専門誌「研究」無料公開
https://www.boatrace-edogawa.com/modules/news2/
平和島:バレンタインに開催なし&以降も特になし
多摩川:目立ったバレンタインイベントなし
浜名湖:新型コロナウイルス対策のため、多くのイベントやファンサービスを制限
YouTubeにてバレンタイン予想企画
https://youtu.be/8skKMlU3OS8
蒲郡:新型コロナウイルス対策のため、すべてのイベントやファンサービスを制限
常滑:新型コロナウイルス対策のため、集客広報を取りやめ
津:バレンタインに開催なし&集客広報を取りやめ
三国:バレンタインに開催なし&地区選後で開催が開き、以降も特になし
びわこ:バレンタインに開催なし&すべてのイベントやファンサービスを制限
住之江:目立ったバレンタインイベントなし
尼崎:バレンタインに開催なし&以降も特になし
鳴門:バレンタインに開催なし&以降も特になし
丸亀:四国地区選手権開催&目立ったバレンタインイベントなし
児島:目立ったバレンタインイベントなし
宮島:目立ったバレンタインイベントなし
徳山:新型コロナウイルス対策のため、すべてのイベントやファンサービスを制限
下関:目立ったバレンタインイベントなし
若松:目立ったバレンタインイベントなし
芦屋:オンラインダンスバトル開催
https://www.boatrace-ashiya.com/modules/news/?page=index_event
福岡:目立ったバレンタインイベントなし
唐津:目立ったバレンタインイベントなし
大村:新型コロナウイルス対策のため、多くのイベントやファンサービスを制限


2021年のファンサービスはWebが主流

新型コロナウイルス(COVID-19)の流行が、選手とファンの交流の場を奪いました。多くの娯楽は提供できず、濃厚接触になるであろうリスクは極限まで低減されています。
それでも、関係者は令和の日本でできるであろう施策について、いくつかの試みを始めていました。特徴的なのが、YouTubeを用いたワイワイとにぎやかな予想配信です。これについては多くのレース場が実施にこぎつけています。
出演しているのは、競艇(ボートレース)に知見のあるライターやモデル、アイドルの方々が主流でしょう。楽しいうえに舟券予想への貢献度も高く、学びにもつながる内容が多くなっています。


競艇(ボートレース)における過去のバレンタインへの取り組み紹介

2021年(令和3年)の各種イベントが、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を防止するために中止になっている事実について、おわかりいただけたでしょう。
それでは、本格的な疫病の流行が始まる前は、どのような取り組みが実施されていたのでしょうか。実例として、2018年のボートレース徳山(徳山競艇場)、および2016年のボートレース蒲郡(蒲郡競艇場)を取り上げてみました。


2018年の徳山はフライングでチョコ配布とケーキ教室を開催

ボートレース徳山(徳山競艇場)が2018年に実施した、バレンタインデーにまつわるファンサービスイベントについて見てみましょう。

● フリーマーケット ポルカ.マルシェ ~mizutama~
● しゅうニャンまんまグランプリ
● お楽しみ抽選会
● 女子ボートレーサートークショー
● バレンタイン企画「その場でもらえるチェキ撮影会」
● バレンタイン企画「オリジナルバレンタインチョコプレゼント」
● 本気のバレンタインケーキ作り教室

上記のとおり、充実したラインナップでした。バレンタイン企画も女性向けと男性向けがそれぞれ用意されており、幅広い客層にリーチしたい思惑を読み取れます。
ただ、これらの催し、実は2月14日のバレンタインデー近くで実施されたものではありません。なんとそれより1ヶ月前の2018年1月の開催です。
女子向け企画である「本気のバレンタインケーキ作り教室」が、この中では最も力の入っているとさえ考えられます。何しろ、これに関していえば1ヶ月後の決戦に向けた最適な日取りといえるからです。


2016年の蒲郡はバレンタインになぞらえて東海地区選手権2016(蒲郡競艇G1)をPR

こちらは、ボートレース蒲郡(蒲郡競艇場)のPRです。2016年は、G1競走である東海地区選手権2016(蒲郡競艇G1)が蒲郡で開催される順番となっていました。地区選はほかのG1競走に比べて賞金こそ低めですが、地元や準地元水面のスター選手が集まる戦いです。
開催時期は例年2月で、バレンタインデーと縁ができやすい環境にあるのは間違いありません。しかし、この年の蒲郡は、特にバレンタインデーとのコラボレーションに力を入れていました。
ポスターの全面に映る、板チョコレートとキャンペンガールの女性。キャッチフレーズは「奇遇ですね。わたしたちも、勝負の日です。」というもの。まさしくバレンタインデーという青春の勝負と、G1競走という白熱の勝負の掛詞です。


競艇(ボートレース)に大歓声と楽しいイベントが戻る日まで

競艇(ボートレース)におけるイベントは、選手や職員といった関係者とファンとを結びつけるサービスであるとともに、各ボートレース場の個性が際立つ楽しいひとときでもあります。
レースの熱さとイベントの楽しさ。それらが味わえる競艇場(ボートレース場)という空間の価値を最大化させるためにも、再び何不自由なくイベントが開催できるようになることを願いましょう。

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