【グラチャン】グランドチャンピオン2021(児島競艇SG)を注目選手と注目モーターから読み解く

ボートレースにおける最高峰の舞台は、言うまでもなくSG競走です。ボートレースグランプリやボートレースオールスターなど、超一流のボートレーサーによる力と技の競演が見られるSGは、選手にとってもファンにとっても夢舞台です。
そんなSGにあって、「SGの中のSG」と呼ばれているのがグランドチャンピオン、略して「グラチャン」の愛称で親しまれているこの競走です。
ほかにもSG競走はあり、それこそボートレースグランプリという1億円の賞金を懸けた戦いもあるというのに、なぜグランドチャンピオンがSGの中のSGなのか。その秘密を紐解きつつ、2021年の開催で注目したい選手とモーターの情報をあわせて見ていきましょう。

目次


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グランドチャンピオンとはどういうSG競走なのか

グランドチャンピオン2021(児島競艇SG)の細かな情報に触れていく前に、まずはグランドチャンピオンがどういう競走であるのかを軽く説明していきましょう。もしもご存知でしたら、後段の項目まで移動してください。
しかし、たとえ知っていたとしても、「グラチャン」が非常に魅力的なタイトルであり、選手にとってもファンにとっても心躍る存在であることに変わりはありません。ぜひともその至上の内容を、改めて感じ取っていっていただければ幸いです。
グランドチャンピオン、このタイトルがSG競走の中でも特異な存在である理由は、その出場資格の付与方法にあるといっていいでしょう。


グランドチャンピオンが「SGの中のSG」と呼ばれる理由

グランドチャンピオンは「SGの中のSG」と呼ばれ、出場することそのものが栄誉として考えられます。もちろん、ボートレースにおけるSG競走はどれも最高峰であり、出場できるのはほんの一握り。どれも出場そのものが偉大である点に変わりはありません。
それでも、グランドチャンピオンは特にボートレーサーとしての直近の実績が試されます。しかも、大レースでの勝負強さです。いかにほかのレースで良い成績をあげていても、ビッグタイトルで振るわないようでは、グラチャンレーサーにはなれません。
なぜなら、グランドチャンピオンにおいては、同じSG競走での好走実績が重要になってくるからです。


グランドチャンピオンの出場資格は以下のとおり

ここでは、グランドチャンピオンの詳しい出場資格について、わかりやすく解説していきます。
グランドチャンピオンに出場するためには、この競走が設ける出場資格を満たさなければなりません。中でも優先出場資格を満たした場合、後に記載する選出除外の要件に合致しない限り、優先的に出場することが可能です。

【優先出場資格】
● 前年のグランドチャンピオン優勝者1名
● 前年のボートレースグランプリ(賞金王決定戦)優勝戦出場者6名
● 当年のボートレースオールスター(笹川賞)優勝者1名

上記の3項目のいずれかに該当する場合、当年のグランドチャンピオンに優先的に出場が可能です。
とはいえ、さすがにハイレベルな要件です。ここに入れるのは、毎年のように1億円を稼いでいるスター選手に間違いないでしょう。優先的に資格を得るだけの技量を証明する近年の実績というわけです。
これら優先出場資格を持っていない場合、グランドチャンピオンの一般的な出場資格の判定に回されます。

【出場資格】
● 前年の4月1日から当年の3月31日までに、SG優勝戦を完走した選手
● 前年の4月1日から当年の3月31日までに、SG予選で得点上位を記録した選手
◎ ただし、上記の条件とともに、当年前期のA1級への在籍、および160回以上の出走実績が必要

このように、「SGで強い選手だけが出られるレース」がグランドチャンピオンだとハッキリとわかります。勝利を積み重ねてSG優勝戦に進出した選手はもとより、SGの予選競走で高いポテンシャルを見せていることも条件として含まれています。
さらにはSGだけの出走に終わることがないよう、A1級在籍と160回以上出走の縛りも設けてあり、G1競走や一般競走での安定した好成績を計上し、そのうえでSG競走における活躍が求められます。
上記のような優先出場資格、または一般の出場資格を得ていたとしても、選出除外の要件に合致する場合、グランドチャンピオンに出場することは叶いません。それには以下のような内容が含まれます。

【選出除外】
● 当年前期にA1級ではない、あるいは出走回数が不足している選手(ただし、優先出場選手は除く)
● 前年のグランドチャンピオンから当年のボートレースオールスターまでのSG優勝戦で、選手責任のスタート事故を起こした選手
● 前年のチャレンジカップから当年のボートレースオールスターまでのSG準優勝戦で、選手責任のスタート事故を起こした選手
● 前年のボートレースグランプリのトライアルまたは順位決定戦で、選手責任によるスタート事故を起こした選手
● 前年の4月1日から当年のグランドチャンピオン前検日までに、褒賞懲戒規定による出場停止処分を受けた選手(この規定は非常に強力で、たとえ出場が決定した後でも取り消しが成され、予備選手の最上位が繰り上がり出場のあっせんを受けます)
● 病気や負傷などの理由によって出場を辞退した選手

このように、端的にまとめるならば、「フライングを起こすような選手は出場させてあげないよ」ということになるでしょう。
フライングや出遅れといったスタート事故は、返還が発生して主催者にもファンにも打撃を与えるのみならず、ほかに競走している選手の公正な戦いを妨害します。超一流だけが参加できるグランドチャンピオンには不適当なレーサー、ということです。
一方、浮遊物が巻き付いてスタートが切れないような選手責任外の理由があれば、それは選手本人はまったく悪くありません。実際の開催でも、選手責任外のスタート事故では減点が成されません。その原則は、グランドチャンピオンの出場判定でも同様に考えられるというわけです。
要件にあるとおり、SG競走の優勝戦や準優勝戦でのフライングは一発で出場アウトになるわけですが、ほかにもSG予選でのフライングも非常に大きな減点として計算されます。
このため、SG開催では無事故無違反で走るクリーンな選手こそ、グランドチャンピオンたる資格を得られるといえるでしょう。


グランドチャンピオン2021(児島競艇SG)で注目の選手

グランドチャンピオンが、「SGに強いトップレーサー」の集うSG競走であることは、余すところなくおわかりいただけたでしょう。この事実は、2021年も決して変わりません。全国からボートレース児島に集う英雄たちは、各支部を代表するスター選手ばかりです。
彼らはいずれも勝負強く、卓抜した操縦技術を持ち、優れたエンジニアとして整備も行います。まさにオールインワンのマルチタレント。ボートレースの醍醐味が、彼らの才能という形で表れています。
誰もがきらめく一等星なのは間違いありませんが、それでは舟券予想が始まりません。実力がある選手ばかりで、誰もが1着をもぎとりそうな出走表を見ていると、頭がくらくらしてくるでしょう。かといって、1号艇のベタ買いも結構外れるのだから、ボートレースという競技は本当に難しいものです。
そこで本記事では、今回のグランドチャンピオンで優勝争いを演じることも可能であろう4人の選手についてピックアップしました。モーターの運と仕上がりにもよりますが、SGの中のSGで主演を張れるだけの力がある。そんなトップレーサーになっています。


峰竜太(4320/佐賀/36歳)

佐賀の峰竜太選手について、改めての説明を必要とする人がどれほどいるでしょうか。たとえボートレースのビギナーであったとしても、「峰竜太ならば間違いない」と確信できるほどには絶対的な存在です。少なくとも、2021年6月現在はそうです。
4320の登録番号をビッグタイトルで見ない日はなく、その数字が勝ち上がる確率は劇的な高さを誇ります。
何しろ、峰竜太選手は2021年5月に、史上初の6期連続勝率1位を達成したことが報告されました。36歳のキング・オブ・キングスは、早くもレジェンドとして歴史に刻まれることになったわけです。
さらに、ボートレースオールスターではこちらも史上初の5年連続のファン投票1位を記録。圧倒的な強さと魅力は、常にボートレースファンからの厚い支持につながっています。
その5月に行われたボートレースオールスター2021(若松競艇SG)において、峰竜太選手は実に見事な優勝を成し遂げました。フライング休み明けの戦いで、最高の結果を手にしたのです。これぞファンに支持される偉大な選手、と舌を巻くしかありません。
峰竜太選手の次なる劇的な戦いが、今回のグランドチャンピオン2021(児島競艇SG)になるであろうことは、もはや疑いの余地なしといったところでしょう。再び「最強」の冠とともに勝ち進むのかどうか、それを見届けるだけでも大きな楽しみになります。


原田幸哉(3779/長崎/45歳)

長崎の原田幸哉選手は、最近の調子が特にすばらしく、注目すべき存在としてチョイスしました。特筆すべきは大レースでの勝負強さです。最近の優勝履歴を見るだけで、それはハッキリするでしょう。
2020年9月に、高松宮記念特別競走2020(住之江競艇G1)を制しました。優勝戦は3号艇3コースからのまくり差し。原田幸哉選手のファンにとってはおなじみの、実に美しくダイナミックなまくり差しでした。
さらに2ヶ月後、ツッキー王座決定戦2020(津競艇G1)でイン逃げ優勝を果たします。その勢いは、今年になっても続きました。年齢による参加資格を得たばかりのマスターズチャンピオン2021(下関競艇PG1)、さらに徳山クラウン争奪戦2021(徳山競艇G1)とビッグタイトルを連勝したのです。
マスターズチャンピオンの優勝戦では再びの3号艇3コースからのまくり差し、徳山クラウン争奪戦のほうは圧巻のイン逃げでした。まさにアンストッパブルな活躍です。
ボートレースオールスター2021(若松競艇SG)でも予選を通過しましたが、準優勝戦で敗退しました。今度はさらに上を目指して突き進むでしょう。


寺田祥(3942/山口/42歳)

山口の寺田祥選手は、間違いなく超一流の腕前を持つレーサーです。同県には白井英治選手もいて、勝率の面では白井選手のほうが上でしょう。しかし、寺田選手は最近ようやく「呪い」を打ち破りました。
2020年後半から2021年前半まで、寺田賞選手は実に良い走りを見せました。ボートレースメモリアル2020(下関競艇SG)を制していることからも、それはすぐにわかります。実績にて、勝利の女神の前髪を掴んでいることが証明されています。
それでもなお、勝てる戦いを思わぬ形で落としていて、寺田選手本人は大いに気にしていました。2020年末の第2回BBCトーナメントを制して、さあここから上り調子とばかりに年初の地元徳山の一般戦も制したものの、そこからまたギリギリのところで優勝を逃す開催が続きます。
この苦しい時期を経て、ようやくツッキー王座決定戦2021(津競艇G1)で1号艇1コースからのイン逃げ優勝を達成。質の高い競走に見合ったタイトル獲得となりました。
普通のレーサーから見ればぜいたくな悩みですが、トップクラスならではの苦しみを克服した寺田祥選手。いよいよ児島水面での大物獲りに挑みます。
寺田選手はホーム水面である徳山と下関の次に児島コースを得意にしており、十分に「買い」を入れたい数字を誇ります。唯一の欠点は1着率がやや相対的に低いことですが、3連対率は全24場中の第4位ですから、この水準が発揮されればSGの争覇圏に食い込めるでしょう。


篠崎仁志(4477/福岡/33歳)

福岡の篠崎仁志選手は、ボートレースオールスター2020(住之江競艇SG)でのSG初制覇によって、名実ともにトップレーサーの仲間入りを果たしました。
期別成績での勝率は8点台もの高みへと達し、SGの複数制覇が期待されています。多くのスター選手を抱える福岡支部の中でも、最もその成長が華々しい存在といえるでしょう。
それだけに、ディフェンディングチャンピオンとして迎えたボートレースオールスター2021(若松競艇SG)での予選落ちは残念なところでした。とはいえ、節間を通してみれば3勝を挙げており、また、6着での敗戦も一度もありません。攻めた結果として、誇れる結果でした。
実際、その次に開催された地元水面の周年競走、福岡チャンピオンカップ2021(福岡競艇G1)では好成績を積み重ね、見事に優勝戦まで進出しています。優勝戦では4号艇4コースから4着。悪くない結果を掴み取れました。
児島水面は経験の少なさもあって優勝経験がないものの、1着率は高めです。勝ち味がわかっているコースといえるでしょう。評価を超えて伸び盛りの選手でもあり、好配当の期待という部分も考えて、ぜひとも舟券戦略に組み入れたいところです。


グランドチャンピオン2021(児島競艇SG)で注目のモーター

ボートレースにおいて、モーターの良し悪しは非常に重要な要素です。良いモーターを引けただけでも良い成績を積み上げられる可能性はグッと高くなり、それはより高い賞金を稼げる勝ち残りへとつながるでしょう。
反面、悪いモーターを引いた場合、徹底的な大手術を行って整備しなければならなくなります。SGにやってくるようなレーサーともなれば、その整備技術は間違いなく一流です。腕の見せ所ではありますが、それでも不利を被るのは否めません。
運命のモーター抽選は、選手たちが一堂に会する前検日に実施されます。この最高峰の戦いを有利に進められるであろう児島のエースモーターについて、以下に解説します。


38号機(勝率6.75)

勝率、2連対率、ともに現行のモーターでは最良を誇るモーター、それが38号機です。優勝経験こそないものの、優出5回の実績は数字どおり。間違いない出力を担保してくれるでしょう。
ただし、競艇専門紙ニュースの記者の方によれば、プロペラが合わないと少し肩透かしの結果になるかもしれないとのこと。事実、A1級の吉田拡郎選手が使った際には、さほどの威力を発揮しませんでした。
しかし、その後は劇的な回転を見せる場面もあったため、やはり相性の良いペラをつけられるかどうかがポイントになりそうです。


33号機(勝率6.45)

数字こそ38号機に譲るものの、優出4回に加えて優勝2回の実績を重ねているのが33号機です。どんなボートでも勝利に導くパワーがあり、中間の整備で安定感を増している点が特徴でしょう。
63号機や54号機といった優出や優勝を経験した急上昇モーターに目移りしていると、本来のエースモーターである33号機においしいところをかっさらわれるかもしれません。前検日で誰が引き当てるのか、見定めたいところです。


[注意]グランドチャンピオン2021(児島競艇SG)は大幅な入場制限が実施されます

岡山県倉敷市にあるボートレース児島(児島競艇場)で実施される、今年のグランドチャンピオン。SG競走という大イベントは全国からファンが詰めかけ、大いに盛り上がる期間です。
しかしながら、2021年6月現在、新型コロナウイルス(COVID-19)の猛威がなおも収束の兆しを見せません。緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置が発令され、県境をまたいだ往来を中心として、大幅な自粛が求められています。
こうした状況もあって、ボートレース児島は「前もって申し込みをした岡山県民のみ」を入場対象とすることを決定しました。したがって、事前に申し込みをして当選しなかった方、事前申し込みそのものをしていない方、他都道府県の在住者の方は、開催期間中は本場内へ入場することができません。
非常に残念ですが、岡山県もまた緊急事態宣言の対象地域に指定されており、人流抑制が求められている現実があります。今はしっかりと感染拡大防止に協力し、インターネットなどを利用した可能な範囲での応援と舟券予想に努めましょう。


グランドチャンピオンという最高峰の舞台を楽しもう

大幅な入場制限が課されるとはいえ、グランドチャンピオン2021(児島競艇SG)は、間違いなく超一流の戦いが見られるであろう華々しい舞台です。悪疫の流行で沈むファンの心を、大いに盛り上げてくれることでしょう。
このようなトップクラスの戦いともなると、まさしく「微差が大差」になるレースが多くなります。舟券予想をする際には、そこをしっかりと見定めなければなりません。予想が外れても決してエキサイトせず、クールに次の戦いへ向かいましょう。興奮は良い予想の大敵です。
どの選手から、あるいはどのモーターから舟券を組み立てていくか、改めて本記事を参考になさってください。数字を信じすぎるのは危険ですが、感覚だけで舟券を買うのはもっと危険です。ぜひとも良好なバランスを保ちながら、舟券予想のグランドチャンピオンをも掴み取りましょう。


グランドチャンピオン2021を華麗に予想

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